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北村一輝、海外進出に意欲 日本インドネシア合作「KILLERS キラーズ」で鮮烈な存在感

2014年1月31日 14:05

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映画史に残るだろう“怪物”を演じ切った
映画史に残るだろう“怪物”を演じ切った

[映画.com ニュース] 艶やかで危険な香りをスクリーンに放つ俳優・北村一輝。その“引力”に多くの映画監督が魅せられていることは近年の活躍ぶりが証明済みだ。日本とインドネシアの合作「KILLERS キラーズ」では独自の美学を貫き、理由なき殺人を繰り返すサイコキラーという役どころで鮮烈な存在感を発揮。「演じ終わった今も、理解や共感、感情移入はまったくできない」と語るが、北村だからこそ、映画史に残るであろう怪物に命を吹き込めたこともまた、揺るぎない事実である。

映画は自らが犯す殺人の一部始終を撮影し、動画サイトに投稿する野村(北村)と、ジャカルタで偶発的に殺人事件を起こした男性記者・バユ(オカ・アンタラ)が、国境を超えて共鳴し合い、さらなる事件を引き起こす「暴力の連鎖」を描くバイオレンスアクション。「冷たい熱帯魚」「凶悪」のプロデューサー陣が参加し、若手監督コンビ「モー・ブラザース」のティモ・ジャヤントキモ・スタンボエルが共同メガホンをとった。

シナリオを読んだ第一印象は「どこが面白いのか」という拒否反応。それでも「モー・ブラザース」が過去に手がけた作品に触れ、「ものすごい才能とセンスがある」と直感した北村は「なぜ、この作品を撮りたいのか?」と当然の問いをぶつけた。ふたりからは「なるほどなと思える」(北村)答えが返ってきたという。「彼らは今32歳。スタッフはほとんど20代の若さで、皆アメリカやヨーロッパで映画を勉強してきたから、視野や発想が世界基準。ただ、ハリウッドに比べれば製作費は決して充分なものではない。そういう環境で、世界に力量を見せつけるにはこういうジャンルがいちばん適していると聞き、僕もアジアの一映画人として『タックを組みたい』と、心が動かされました」

2012年8月から東京、ジャカルタで行われた撮影を、北村は「刺激的な毎日」と振り返る。「日本映画の現場がテストを重ねて『はい、本番』という、いわば100点を目指す職人気質だとすれば、今回のチームはデジタル処理が当たり前の、とにかく勢いがある雰囲気。ちょっとしたノイズなんて気にせず、現場のテンションが途切れないまま、演じる側も楽しいですし、良し悪しではなく、すごく新鮮で刺激的でした」。

本作の製作総指揮を務めるのは、ハリウッドリメイクも決定したアクション大作「ザ・レイド」のギャレス・エバンス監督。北村は続編にあたる「ザ・レイド GOKUDO」に、松田龍平遠藤憲一とともに出演している。「ギャレスと食事をしながら『俺も出してよ』って(笑)。それに『ザ・レイド GOKUDO』には、今回一緒だったオカも出ていて、ふたりが目を合わせてハッと気づくシーンもある。『KILLERS キラーズ』を見ていれば、とても面白くユーモアも感じてもらえるはず」。

KILLERS キラーズ」「ザ・レイド GOKUDO」への出演を通して「多くの事を得て、勉強になった。今後も海外のチームと一緒に仕事がしたいし、映画を通し様々なことを知りたい」と瞳を輝かせる。テレビ、舞台と多方面で活躍しているが、映画には特別な思い入れがある。「これも良し悪しですが、映画のほうが自分の体で表現するという意味では、より一層ぶつかれますね。まだまだ骨太な領域も残されていると思うし。カルパッチョもいいけど、生魚をガブッと丸かじりする感覚かな」。

6本の出演作が公開された2013年を経て、今年は1月に「トリック劇場版 ラストステージ」、2月に本作、3月以降も「猫侍」「テルマエ・ロマエII」の公開を控えており、映画館は“月イチ 北村一輝”状態。「公開時期は並びますが、1本1本納得いく形で取り組めています」と本人はいたって冷静だが、常に変化を恐れず、新たな役柄に挑み続けるその姿がスクリーンで輝き続けることは、映画ファンにとって大歓迎だ。

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