レオ様、スコセッシ監督からダメ出し?オスカー候補作が日本上陸
2014年1月28日 21:00

[映画.com ニュース]第86回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞の5部門にノミネートされている話題作「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のジャパンプレミアが1月28日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演を務めるレオナルド・ディカプリオ、共演のジョナ・ヒル、メガホンをとったマーティン・スコセッシ監督が出席。登壇者全員がオスカー候補というおめでたいプレミアに、駆けつけたファンは祝福の声をあげた。
共同プロデューサーとして、本作の実現に「7年の歳月を費やした」というディカプリオは、今回のオスカーノミネートに「認めてもらえるのはうれしいこと。でもそれ以上に、この映画が完成したこと自体がうれしくて、受賞に値することなんだ」と誇らしげ。この日は、自前のスマートフォンで、客席のファンを動画撮影していたが、あまりにカメラの動きが早く、“巨匠”スコセッシ監督から「そんなに動かしたら、撮れないぞ。ほら、ちゃんと構えて」とダメ出しされる場面も。5度目のタッグで培った絆の強さを印象づけた。
映画は貯金ゼロから26歳で証券会社を設立し、斬新なアイデアと天才的な話術で巨万の富を得た実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの成功と破滅を描くセンセーショナルな一作で「今のハリウッドで製作するには、リスキーな企画だった。狂気に満ちたベルフォートは現代社会の産物であり、この作品が警鐘を鳴らすはず」(ディカプリオ)。
スコセッシ監督も「作品には、金融危機に対する私なりの不満をこめたつもり」とアピールした。今回、オスカー候補に挙がったことには「作品賞は9本が候補なのに、監督賞は5人しか挙がらない。そのなかに選ばれるのは、とても光栄」と謙虚な姿勢を見せていた。また、初来日を果たしたヒルは「日本の文化が大好き。ぜひ京都や次郎(東京・銀座のすきやばし次郎)に行きたい」と日本通ぶりを披露した。
ディカプリオの来日は「ジャンゴ 繋がれざる者」のプロモーション以来約10カ月ぶり、9度目。今作が5度目のタッグ作となるスコセッシ監督との来日は、「シャッター アイランド」以来約4年ぶりとなる。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」は1月31日から全国で公開。
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