竹野内豊&尾野真千子、井口奈己監督の“ドS演出”に「ポッポ」しっ放し
2014年1月14日 18:25

[映画.com ニュース] 俳優・竹野内豊が1月14日、主演映画「ニシノユキヒコの恋と冒険」の完成報告会見を都内で行った。尾野真千子、成海璃子、木村文乃、本田翼、麻生久美子、阿川佐和子、中村ゆりかの共演女優陣すべてに愛される役どころで、「台本よりも全然面白い、素敵な作品に仕上がった。井口奈己監督は天才だなと思った」と胸を張った。
だが、「現場では丸裸にされ、恥ずかしいと思うことも正直あった」と告白。その最たる例が尾野とのラブシーンで、井口監督の指示は「リハーサルの10倍以上、イチャイチャして」だったという。竹野内は、「カットがなかなかかからず、これでいいのかなと思っていたら、尾野さんの顔がみるみるうちに赤面するのが分かった。尾野さんの事務所に怒られるギリギリのラインで奮闘したけれど、それを監督が全く覚えていなかった」と苦笑いで振り返った。
尾野も同調し、「常にポッポさせられて、ポッポが止まらない。とても恥ずかしいひと時でした。あれは素ですよ。芝居したかったあ」と照れまくり。竹野内も「3回くらいテイクを重ねたけれど、重ねるごとにポッポがかなりポッポしちゃって、さすがに勘弁と思った。そうしたら監督は、目をキラキラさせて『今の最高でした』って言うんですから。なんてドSな方なんでしょう」と恨み節だ。
そんな“口撃”にも井口監督は、「そうなんだなと受け止めました。ありがとうございます。皆さんが、私の想像を超えて素晴らしかったので、そんなに演出はしていないんですけれどね」と素知らぬ顔。中でも竹野内については、「脚本ではガンジーのような殉教者のイメージだったんですけれど、どこか超越していながら現実にいる存在として立ち上がっていった」と称賛した。
尾野も、竹野内演じるニシノユキヒコに対し「私という部屋に嫌味なく入ってきて、憎めず愛してしまう。あと声のトーンが変わらないから、愛してくれていると感じさせる人かしら」と魅力を語る。麻生も「チャーミングでお顔もカッコいいし、すごく見つめてくるのでその時間にやられちゃうのかも」とぞっこんの様子。本田も「目の色が薄くて、吸い込まれそうになるんです」とほおを紅潮させた。
竹野内本人は、「基本的に僕は日本男児なので、彼を理解するのが難しい」と困り顔。理想の男性像にクリント・イーストウッドやスティーブ・マックィーンを挙げながらも、「女性が求めているものをすべてかなえたい、女性の幸福を第一に考えているんでしょう。そうところはちょっと参考にしたい。もてたいので」とまんざらでもない様子だった。
「ニシノユキヒコの恋と冒険」は、芥川賞作家・川上弘美氏の同名の連作短編小説を映画化。ルックスよし、セックスよし、仕事もできるが、最後には必ず女性から別れを告げられるニシノユキヒコが求め続けた真実の愛を描く。2月8日から全国で公開される。
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