「寄生獣」山崎貴監督、主演・染谷将太の抜てき経緯を明かす
2014年1月5日 10:05

[映画.com ニュース] 累計発行部数1100万部を突破する岩明均氏の人気漫画を2部作で実写映画化する、山崎貴監督、染谷将太主演作「寄生獣」が、1月にクランクインする。メガホンをとる山崎監督が、今作にかける思い、主演に抜てきした染谷の起用経緯などを熱く語った。
連載終了から20年近く経った現在も多くのファンから愛される「寄生獣」は、2005年に米ニューライン・シネマが原作権を獲得。そのため、日本では“手が出せない”企画として伝説化していた。しかし、13年に入って契約期間が終了したため、日本で数十社による争奪戦が繰り広げられ、東宝が映画化権を取得したという背景がある。
昨年11月20日に製作が発表されると、原作ファンなどがネットなどを通じて大騒ぎ。これには、「僕の中で風化しているのかなと思って、発掘感みたいなものがあったんですよ。あのすごい原作にもう一度光を当てるには、いい機会なんじゃないかと。そうしたら全然風化なんかしていなくて、皆さんがすごく大事にしている作品だということを十分に知ることができました」と驚きを隠せない様子だ。
山崎監督は、自らがこれまでに手がけてきた「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどに触れ、「僕の今までの作品を見ていると不安になる気持ちは分かるんですよ。ほのぼのとした『寄生獣』になったら、僕だってたまらない」と本音を吐露。さらに、「僕は『寄生獣』みたいな描写がすごく好きなんですよ。これまではファミリー向けの大作をつくるうえで抑えていましたが、実は大好き。ダークな人間なんですよ」と意外な一面を明かす。
主演の染谷とは、「ALWAYS 三丁目の夕日’64」「永遠の0」に続く3度目のタッグとなる。進境著しい注目の若手俳優の魅力については、「映画っぽいんですよ、あの人は。スクリーンが似合うし、映画の中の生き物のような感じがするんです」と評す。また、「今回は深津絵里さんみたいな人と対峙するときに、半端なことをしていると吹き飛ばされるなという思いがありました。染谷くらいテクスチャーがあるというか、映画っぽい人間じゃないと持たないだろうなと思ったんですよ」と話した。
出会いは2004年だといい、「『デビルマン』を見に行ったんです。そうしたら、あの混とんとした世界観の中ですごい存在感を放っていたのが、子役時代の染谷だった」という。「いつか仕事をしたいなと思っていたら、『ALWAYS 三丁目の夕日’64』のオーディションに来てくれたんです。ほとんどセリフがない役で、いろんなアプローチがあるなか、なんかかんかやっているんですよ(笑)。でも、それが邪魔にならない。目を引くし面白いなあと思って、もっと仕事をしたいと感じました」と振り返る。
その後、山崎監督が「BUMP OF CHICKEN」のショートフィルムを手がける仕事を引き受けた際、再び相見える。「現場ではポワッとしているんですが、映像をつないでみたら完全に中心にいる(笑)。僕の中では、ヨーロッパの役者っぽい印象があります。現場にもひとりで来るし、保護されていない感じがプロフェッショナルだと思った」。こうして「永遠の0」でも大石役にキャスティングし、独特の存在感で山崎監督の期待に見事に応えた。そして、満を持して「寄生獣」への抜てきとなる。
「染谷という存在が、『寄生獣』のもつアンダーグラウンドとメジャーの間を行き来する感じにはちょうどいいんでしょうね。それに、『寄生獣』という作品は、原作のもつ力をちゃんと表現できれば、染谷のような俳優の方が本気感が伝わると思うんです。それに何より、染谷がいることで作品のクオリティは格段に上がると確信していますよ」。
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