三谷幸喜の原点がここに!竹内結子主演ドラマ「大空港2013」お披露目
2013年12月20日 18:55

[映画.com ニュース] 三谷幸喜が手がける“完全ワンシーンワンカット”撮影のドラマ第2弾「大空港2013」の完成披露試写会が12月20日、都内で行われ、三谷監督と主演の竹内結子が舞台挨拶に登壇した。
“完全ワンシーンワンカット”とは、ドラマのはじめから終わりまで一度もカメラを止めない撮影方法。初めて挑戦した前作「short cut」は、日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞を受賞するなど、高い評価を得た。
今回は長野・松本空港を舞台に、天候不良のため足止めを食らったある家族が引き起こすトラブルが、やがて大騒動へと発展していく群像コメディ。三谷監督は、「舞台は究極のワンシーンワンカット。その面白さを映像に持ってこられないかと考えた。『ラヂオの時間』でも冒頭5分は長回しにこだわったけれど、いつか全編を長回しでできないかと思っていた」と企画の着想を明かした。本作を振り返り、「下北沢の小ちゃい劇場でやっていたお芝居を思い出した。映像ではあるけど舞台のようであるし、僕の原点がここにあるなと思った」と立ち返る。
NGが許されない緊張感が漂うなか、数多くの登場人物たちが空港内を縦横無尽に走り回る。全編ほぼ出ずっぱりの竹内は、「前作を見て『なんて面白い企画なんだろう!』と思っていたので、撮影前はとにかく楽しみだった。だけど、いざそこに入ってしまうと思うとゾッとしたし、実際大変。何で受けちゃったんだろう(笑)」と本音まじりに首をかしげた。遅筆で知られる三谷監督だが、今回も直前まで脚本完成を粘ったため、竹内は「ロケ地の松本に移動する前日に、ホテルの部屋で泣きながらセリフを覚えた(笑)。ひとつだけ、俳優を代表して言わせてください。台本は早くください!」と懇願。すると三谷監督は、「できたんだからいいんじゃない? 追いつめられていいものができるタイプなのかも」と開き直り、笑いを誘っていた。
撮影は空港を貸し切って行われたが、竹内は「エキストラの方を含めた100人近くのキャストが、はじめから終わりまで動き続けているので本当に空港が稼働している感じ。私も一瞬の気も抜かずに立っていた。突如投下されるアドリブ爆弾にも合わせて芝居を変えていった」。また、20キロにも及ぶ重機材を抱えて走り回った撮影監督の山本英夫を称え、「撮られる側の緊張感もあるけど、山本さんがいたからこそ成り立った」と感謝を述べた。
三谷監督も、「カメラの存在を感じさせない100分。すべての俳優からふだんのドラマでは出せない底力が出ている。竹内さんは本当に素敵な女優さんで、こんなにたくさん竹内結子が出ているドラマは他にない!」と断言。さらに、「CMが入ると台なしになっちゃうので、WOWOWにしかできない企画。またやりたいけど、今度はなるべく早く脚本を書きます」と茶目っ気たっぷりに笑った。
「大空港2013」は、WOWOWプライムにて12月29日午後10時から放送。山本カメラマンに密着したドキュメンタリー「ノンフィクションW 撮影監督・山本英夫~三谷幸喜の夢を撮る」も、同チャンネルで12月27日午後10時から放送される。
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