「エンダーのゲーム」吹き替え版に人気声優ズラリ ラジオドラマ化も決定
2013年11月27日 06:00
[映画.com ニュース] オースン・スコット・カード氏がネビュラ賞およびヒューゴー賞をダブル受賞し、日本のアニメや漫画、小説、ゲームなどのサブカルチャーにも大きな影響を及ぼしたといわれる名作SFを映画化した「エンダーのゲーム」の日本語吹き替え版を、逢坂良太、佐藤聡美、白石涼子らアニメ界でも人気の声優たちが担当することがわかった。
「エンダーのゲーム」は、宇宙戦争を終わらせる使命を背負って生まれた少年エンダーの挫折と成長を描いたSF大作。その深淵な世界観やスケールの大きさは、アニメ王国・日本のクリエイターや声優たちにも影響を与え、日本のサブカルチャー文化とも親和性が高いと言われている。そんな同作の日本語吹き替え版の製作には、CM制作や外国映画の日本語版制作で有名な東北新社と声優事務所の老舗・青二プロダクションが、配給のディズニー・スタジオ・ジャパンへ全面協力して行われた。
運命の少年エンダー(エイサ・バターフィールド)には、2013年だけでも「革命機ヴァルヴレイヴ」「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」「ガッチャマン クラウズ」など、主役級キャストとして活躍するアニメが多数放送され注目を集める逢坂良太が担当。洋画の吹き替えは初体験という逢坂は、「エンダーは不安定ながら成長していく男の子なんですが、僕が最近アニメ作品で演じさせていただくキャラクターとも共通点が多いので、エンダー役にも作品にもすんなり入っていくことができました。今のアニメの原点になった作品ということを演じながらとても感じました」と話している。また、エンダーとともに戦う射撃の天才少女ぺトラ(ヘイリー・スタインフェルド)役には、「けいおん!」「氷菓」の佐藤聡美、エンダーの心の拠りどころである姉ヴァレンタイン(アビゲイル・ブレスリン)役には「ハヤテのごとく!」「SKET DANCE」の白石涼子が名を連ねる。
そして、エンダーの友人となる少年ビーン役には沢城みゆき(「ルパン三世」「HUNTER×HUNTER」)、アーライ役には桑島法子(「電脳コイル」「神風怪盗ジャンヌ」)といった豪華メンバーが顔をそろえ、ハリソン・フォードが演じるエンダーを極限まで追いこむ指導官グラッフ大佐役には、「スター・ウォーズ」のハン・ソロなどでフォードの吹き替えを多数務めてきた磯部勉、ベン・キングズレー演じるメイザー役には麦人と、洋画吹き替えファンにはなじみの深いベテラン声優たちも参戦している。
さらに、この日本語吹き替え版キャストを起用したラジオドラマの製作も決まった。オンエア日程などの詳細はまだ不明だが、脚本を「エウレカセブンAO」「鋼の錬金術師」「仮面ライダーウィザード」などで知られる會川昇が手がける。
「エンダーのゲーム」は14年1月18日全国公開。