二階堂ふみ主演「ほとりの朔子」、仏ナント映画祭でグランプリ含む2冠!
2013年11月26日 20:10
[映画.com ニュース] 二階堂ふみ主演、深田晃司監督作「ほとりの朔子」が11月25日(現地時間)、フランスで開催されている第35回ナント三大陸映画祭の授賞式で、グランプリにあたる「金の気球賞」と「若い審査員賞」の2部門を制した。
二階堂は、この吉報を受け「とっても嬉しいです! 素敵な作品なので、いろんな方に見てもらえると幸せです」と喜びのコメント。現地入りしている深田監督は、「本当に驚いています。授賞式でまず『若い審査員賞』をいただき、気が抜けていたところにグランプリ受賞となったので、訳のわからないまま壇上にあがることになりました」と興奮を隠し切れない様子だ。それでも、「『ざくろ屋敷』という作品の取材で25歳のときに初めてフランスのロワール地方を訪れました。その作品は私の監督としての道筋にとって大きな転機になったのですが、それから8年後にこうしてナントの地に新作を携え訪れて、栄誉ある賞を受賞できたことに、深い充実感を覚えます」と感慨に浸った。
杉野希妃がプロデュースした今作は、第26回東京国際映画祭コンペティション部門で上映されたことでも記憶に新しい。映画は、大学受験の浪人中に叔母から誘われ、海と山のほとりの避暑地を訪れた朔子が、大人と子どものほとりで揺れ動くさま、そして淡い恋心を描く。二階堂のほか、鶴田真由、太賀、古舘寛治、小篠恵奈らが出演している。
「ほとりの朔子」は2014年1月、シアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。