「そして父になる」ハリウッドリメイク、福山演じた主人公の候補はトム・クルーズ?
2013年11月7日 13:30

[映画.com ニュース] 観客動員数250万人を突破し興行収入30億円突破目前となった是枝裕和監督作「そして父になる」のトークイベントが11月6日、都内の劇場で行われ、出演したリリー・フランキーと樹木希林、是枝監督が出席した。
樹木は福山雅治演じる主人公・良多の義母、リリーは良多の実の息子を6年間にわたって育ててきた、もう一方の取り違え被害一家の主人を演じている。樹木はこの日、初めて完成した映像を客席で見たそうで、リリーの存在感を絶賛。「素人でこんな人が出てくると本業の役者はどうなるのか。同性でなくてよかった」と手放しで称える一方、自身の出演シーンに関しては「ずいぶん遠くまで呼ばれて行った割に、かなりカットされていた」とぼやき節で、客席の笑いを誘った。
今作と「歩いても 歩いても」に出演し、是枝作品の常連とも言える樹木だが「もう70歳超えているんだから無理。どうぞ今後は声をかけないで」とあっさりと是枝監督作品からの引退を宣言。これに対し、是枝監督は「困ったな。いまちょうど、希林さんのアテ書きで書いているところなので」と苦笑いだった。
また、スティーブン・スピルバーグ率いるドリームワークスによるハリウッドリメイクが発表されているが、是枝監督は「スピルバーグからは『なるべくオリジナルを尊重する』と言ってもらったけど、尾野(真千子)さんが演じた妻など、日本でしか成り立たない夫婦関係もあるので、そこはアメリカ社会に合わせて変えて構わないと伝えています。(作品は監督にとって)子どもですが、向こうに預けて楽しみに待ちたい」と期待を口にする。
キャスティングについては、リリーが「出来れば男前にやってもらいたい」、樹木は「祖母の役はカットして!」とリクエスト。是枝監督は「あくまで向こうのスタッフと、俳優さんの名前を出しながら食事を楽しんだだけ」と前置きし、「福山さんの役はトム・クルーズ、リリーさんの役はジャック・ブラックの名前が出ました。『面白いね』と言いつつ『トム・クルーズだと年が行き過ぎているね』という話になった」と明かし、会場を沸かせた。
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