ミカ・カウリスマキ最新作　ワケあり父子のロードムービー「旅人は夢を奏でる」予告公開

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［映画.com ニュース］アキ・カウリスマキの実兄で、「GO！GO! L.A」や「モロ・ノ・ブラジル」で知られるミカ・カウリスマキ監督の最新作「旅人は夢を奏でる」の予告編とポスター画像が公開された。

本作は、2012年8月24日に本国フィンランドで107スクリーンの規模で公開され、同日公開の「メリダとおそろしの森」（133スクリーン）を押しのけ初登場1位を獲得。2週目も「マダガスカル3」「トータル・リコール」「ローマでアモーレ」「テッド」など世界的にヒットした作品を押さえ、連続1位を記録した笑いあり、涙ありのロードムービー。

ピアニストとして成功を収めたが、私生活には失敗してしまった男ティモの前に、3歳の時に別れたきり、35年間も音信不通だった父レオが突然現れる。レオの口車に乗せられて、無理やり始まった親子のふたり旅は、ティモにとって、自分のルーツを探る旅となる。ミュージシャンとしても高い人気を誇るべサ・マッティ・ロイリとサムリ・エーデルマンが親子を演じ、ユーモラスな掛け合いを繰り広げる。劇中では、世界的に知られる名曲「枯葉」の即興セッションを行い、音楽家としてのふたりの顔も楽しめる。

予告編は、レオの突然の訪問から、盗難車で旅するふたりの姿を抜粋。最初は父に反発しか覚えなかったティモだが、次第に心を通わせていく様子が見て取れる。森と湖に囲まれた、フィンランドの壮大な自然と、余計な感傷や大げさな演出をしない北欧映画ならではの心地よさがあふれた仕上がりとなっている。

「旅人は夢を奏でる」は2014年1月シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。