“ピンク四天王”佐藤寿保監督、構想10年「華魂」に「今やらなければいつやるんだ」
2013年11月5日 19:20
クラスメイトから壮絶ないじめを受ける女子高生・瑞希(桜木)は、同じいじめられっ子の桐絵(島村)、柴内(浅田駿)と力を合わせていじめに対抗することを誓う。しかし3人へのいじめはエスカレートする一方で、やがて瑞希は毒々しい巨大花「華魂」に憑依され、いじめっ子たちへの凄惨な復しゅうを決行していく。脚本を「苦役列車」のいまおかしんじ、音楽をNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の大友良英が手がけた。
構想10年を経て完成にこぎ着けた佐藤監督は、「2001年の9・11の時に『華魂』のイメージが浮かび上がって、2011年の3・11の福島原発事故で、これは今やらなければいつやるんだと思った。世界規模でいじめが蔓延していて、学校はその縮図。私も業界のいじめられっ子なので『このまま潰されないぞ、このやろう!』と心に込めて作った」と熱く語った。
「フィギュアなあなた」「甘い鞭」と石井隆監督作品に連続出演を果たした桜木は、本作でもフルヌードをはじめ体当たりの熱演を見せており、「私も小学校や中学校でいじめられた経験があったので、初めて台本を読んだ時、私もいじめにも負けないで自分を貫き通していく強い女の子・瑞希みたいに、自分の気持ちを強くもっていじめに立ち向かえる人間になりたかったなと思った」と心を打たれた。そして、「瑞希という役を通してそれができたかなと思った。抑圧を受けている人がこの映画を見て自分を奮い立たせられるような、勇気を与える映画になったらいいなと、負けないぞという気持ちで挑んだ」と決意を振り返った。
桜木はすぐに佐藤監督と意気投合し、「初めて会った時から熱気がムアっとしていて、今までの過去の思いやこの作品に対する自分の思いとかを全部話せると思った。愛情に満ちあふれた監督」と全幅の信頼。島村も、「監督自身がすごくアプローチをしてくれた。コミュニケーションも柔らかいのでこちらも感情を出しやすいし、つらいシーンもたくさんあったけれど楽しかったし充実していた」と振り返った。
佐藤監督は、「2人とも撮影に入る前から瑞希と桐絵になりきっていた。桜木は『私を選ばなかったら誰を選ぶのよ!』というオーラが出ていたし、あとはいかに愛と勇気と希望のわく映画にするか、2人を美しく撮るかだけだった」と述懐した。
「華魂」は1月18日より公開。
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