淵上泰史、岩佐真悠子主演「受難」で正反対の双子役に1人2役で挑戦!
2013年11月1日 08:00
「女性の恋とセックス」をテーマにした、「ポルノチック」シリーズ第1弾「惑星のかけら」の吉田良子監督が、姫野カオルコ氏の直木賞最終候補となった同名小説を映画化。岩佐が、陰部に人面瘡ができてしまったけがれなき乙女、フランチェス子という奇想天外なキャラクターを演じている。
淵上は、女性慣れした軽い男性マル、カメラのレンズ越しでしか女性と会話ができない内気な男性クスを演じ分けた。マル役では、フランチェス子を意中の女性と勘違いし、セックスにおよぶ場面もあり、大胆な演技を披露。「ぼっちゃん」で見せた心に闇を抱えた猟奇殺人鬼など、鮮烈なインパクトを放つ役どころが続く一方、GoogleのテレビCMでは子どもたちにダンスを教えるさわやかな先生に扮し、新しい魅力を見せている。「まだまだ僕は経験も浅いですし、たくさんの先輩や現場を見て、日々勉強をさせてもらっています」と謙遜しながらも、多様な役に挑む注目株だ。
吉田監督は、マル/クス役として「二つの魅力がある役者」を求めていたそうで、「最初はクスを中心に考えていたのですがあるとき考えを変え、マルの雰囲気を持った方がクスを演じてくれたらどんな風になるだろう……? と。そんな時に『東京プレボーイクラブ』を拝見したのです。一目でこの人が演じるクスを見てみたい! と思いました」と淵上の演技にほれ込んだ。実際にタッグを組み、淵上の魅力を「柔和な佇まいの中にも時折ビクッとするような……少し怖くも感じる表情をしていたり、またその逆もあったり。とにかく簡単に一言では言い表せない魅力を感じますね」と語っている。
さらに、吉田監督は「セックスってなんだか間抜けでみっともない瞬間がいくつもありますよね。だからこそ愛しい行為というヤツなのだろう」と持論を展開し、岩佐と淵上の共演シーンは「滑稽で、だからこそ悲しみがやってくるようなものにしたかった」と思いが行き違う男女の行為を描くのに苦心したことを明かした。
「受難」は、12月7日から全国で公開。
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