寺島しのぶ審査員、「今度はコンペに選ばれる作品に出たい」とさらなる意欲
2013年10月25日 22:30

[映画.com ニュース] 第26回東京国際映画祭でコンペ部門の審査員を務めたチェン・カイコー監督、寺島しのぶ、ムン・ソリ、クリス・ワイツ監督、クリス・ブラウンが会見。続いて東京サクラグランプリを獲得した「ウィ・アー・ザ・ベスト!」のルーカス・ムーディソン監督ら各受賞者の会見が行われた。
満場一致だったというグランプリの選考について、ブラウンが代表して「判断は容易だった。子どもたちのエネルギーに満ちた力強い演技が刺激的で、誰もがひきつけられた」と評価。委員長のカイコー監督も、「10代の女の子たちが成長していく過程、喜びや悲しみなどの人生経験、そして大人との対立は誰もが共感できるテーマであり、感動した。真剣なディスカッションができたし、結果には全員が満足している」と補足した。
寺島は納得の笑みを浮かべながらも、「個人的な観客の目線で見て、素晴らしい、これだというものを感じることができなかった」と素直な心情を吐露。「キャタピラー」でベルリン国際映画祭の女優賞を受賞した経験があるためか、「(コンペに選出された2本の)日本映画が評価されなかったのが残念。映画をあらためて見つめ直す時間になったし、今度はコンペに選ばれる作品に出演したい」と意欲を見せた。
一方、絶大な評価を受けたことについて、ムーディソン監督は「個人的な意見だが、シリアスであってもユーモアがあって笑い飛ばすことができる作品が好き。そういう作品が撮りたくて、それができたからかもしれない」と分析。妻で漫画家のココの原作を映画化したが、「妻の作品ということは抜きにして大好きな本だった。2人は似た者同士で、同じような音楽を聴いて育ったので、2人でのプロジェクトは自然の流れだった。彼女は私の人生の専門家で、妻も私の人生の専門家だから」と夫唱婦随ぶりを強調した。
また、日本映画スプラッシュ部門で作品賞に輝いた「FORMA」の坂本あゆみ監督は6年をかけて完成させた同作について、「途中で体調を崩したけれど、ひとつ言えることは諦めなかったこと。周りの皆さんのおかげで映画を完成させることができ、今この場にいます」と感慨深げ。スタッフとしてつき、経験を積んだ塚本晋也監督からは「おめでとう。今回は見ることができなかったけれど、必ず見せてね」という祝福の電話とメールがあったことを明かし、ようやく笑顔を見せた。
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