ポール・グリーングラス監督、製作費折り合わず「Chicago 7」から降板
2013年9月24日 19:15
[映画.com ニュース] ポール・グリーングラス監督が、ドリームワークスの政治ドラマ「The Trial of the Chicago 7」から降板したと、バラエティが報じた。
同作は、1968年8月にシカゴで行われた米民主党全国大会でベトナム反戦デモを行い、起訴された7人を描く歴史ドラマ。脚本を「ザ・ホワイトハウス」「ソーシャル・ネットワーク」のアーロン・ソーキンが執筆した注目作だ。
グリーングラス監督は、ソマリア海賊の襲撃に遭い、人質になったリチャード・フィリップス船長(トム・ハンクス)を題材にした最新作「キャプテン・フィリップス」を完成させたばかりで、次の監督作として「The Trial of the Chicago 7」の準備を行ってきた。しかし、製作費として4000万ドルを要求したのに対し、ドリームワークス側が3000万ドルを上限としたため、交渉が決裂し、降板することになったという。
ちなみに、グリーングラス監督が予算不足を理由に降板したのは今回が初めてではない。70年代を舞台に、ふたりの天才F1レーサーのライバル関係を描く「RUSH(原題)」はグリーングラス監督作として準備されてきたものの、予算で折り合いがつかず、ロン・ハワード監督が引き継いで映画化させたという経緯がある。