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水谷豊「少年H」封切りに感無量、原作・妹尾河童氏も祝福

2013年8月10日 13:45

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妹尾河童氏も登壇した「少年H」初日舞台挨拶
妹尾河童氏も登壇した「少年H」初日舞台挨拶

[映画.com ニュース] 水谷豊の主演最新作「少年H」が8月10日、全国307スクリーンで公開された。水谷は、29年ぶりに共演を果たした妻の伊藤蘭、子役の吉岡竜輝くん、花田優里音ちゃん、降旗監督とともに東京・TOHOシネマズ六本木での舞台挨拶に出席。また、原作者の妹尾河童氏の姿も場内にあり、水谷に呼び込まれて照れ笑いを浮かべながら登壇するひと幕もあった。

公の場に姿を現すことが滅多にない妹尾氏は、10年間で映画化のオファーが4回あったものの断り続けていたという。それだけ思い入れの強い作品だったといい、「これを誰に渡そうか考えていた。今回は熱心なプロデューサーが『降旗監督で撮る』というから。監督が完全にあの時代を作ってくれた。あと、お父ちゃんが良かったですねえ」と快活に話し、水谷を喜ばせた。

妹尾氏の父を演じた水谷は、「映画のなかでは大変な目に遭いましたが、今こうして元気にやっております」と感無量の面持ち。伊藤とともに国内外で積極的にキャンペーンに参加し、総移動距離は2万1855キロに及ぶという。これは、地球半周に相当するそうで「そんなに行きましたか。こんなことがなければ、ふたりで一緒に行く機会はありませんから」とニッコリ。伊藤も、「そうですね、ふだんは一緒に旅行にも行けませんものね」と同調していた。

水谷、伊藤夫妻が、初の夫婦役で28年ぶりに共演を果たした今作は、勇気や信念を貫き激動の時代を生き抜いた洋服店一家の姿を描く。この日、登壇した4人のほか小栗旬國村隼岸部一徳早乙女太一らが脇を固めている。

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