水谷豊＆伊藤蘭、「少年H」子役たちの“撮影秘話”を明かす

［映画.com ニュース］妹尾河童氏のベストセラー小説を水谷豊主演で映画化する「少年H」（降旗康男監督）の夏休み親子試写会が7月24日、都内で行われ、水谷と共演の伊藤蘭、子役の吉岡竜輝くん、花田優里音ちゃんが舞台挨拶に登壇した。

水谷、伊藤夫妻が、初の夫婦役で28年ぶりに共演を果たした今作は、勇気や信念を貫き激動の時代を生き抜いた洋服店一家の姿を描く。この日は、「少年H」にちなみ、名前の頭文字が「H」の少年少女50人が、保護者とともに参加。観賞後は「学校で戦争のことは習っていますが、いけないことなんだと再認識した」と口をそろえ、感じ入っていた。

撮影時の裏話を求められたこともあり、水谷と伊藤は顔を見合わせニヤリ。伊藤が「H（竜輝くん）と私が防空壕に逃げ込むシーンで、降旗監督が離れたところから指示を出されていたんです。Hが『はい！　はい！　分かりました！』と元気な声で返事をしていたので、『監督は何ておっしゃっていたの？』と聞いたら、『わかりません！』と言うんです」と暴露し、場内は爆笑。竜輝くんは、「お恥ずかしい限りです。俳優としてあるまじき行為です」と恐縮しきりだったが、水谷に背中をさすられて笑顔を取り戻した。

夏休みの思い出については、水谷が「育ったのは東京ですが、生まれたのは北海道。夏になると川で泳ぐんです。何にもなしでね」と述懐。竜輝くんも負けじと、「毎年恒例で母方の一家全員と神戸の花火大会に行くんです。去年は撮影がありましたし、おじさんの奥さんが妊娠していたので、どっちにしても行けなかったんですが」と“私生活”を自ら暴露し、水谷を大笑いさせていた。

「少年H」は、8月10日から全国で公開。