ジュード・ロウが“S・ソダーバーグ最後の劇場作品”を語る
2013年8月9日 19:00

[映画.com ニュース] テレビ界への進出を公言しているスティーブン・ソダーバーグ監督の最後の劇場映画「サイド・エフェクト」について、「コンテイジョン」でもタッグを組んでいる主演のジュード・ロウが語った。
精神科医と抗うつ剤に依存するアメリカ社会をテーマに、ルーニー・マーラ扮する若妻エミリーが引き起こした夫(チャニング・テイタム)殺しをめぐる心理サスペンス。ロウは、エミリーを担当したことから主治医としての責任を問われ、名誉を回復すべく奔走する精神科医バンクス役を熱演している。
難役に当たっては、「(脚本家の)スコット・Z・バーンズが完璧な仕事をしているから、道を間違うほうが難しい。優れた地図があるのだからね」と、役作りが困難でなかったことを強調する。個性的なキャラクターが登場し、二転三転する物語にもかかわらず「僕の仕事の多くがすでに脚本に書かれていた。見事に書かれた脚本だったよ。多くのレイヤーや多くのひねりがあるにもかかわらず、僕はただ自分の役を演じればいいだけだった」と話す。
担当医と患者という関係を危ういバランスで演じた相手役マーラについては、「意識的に2人とも話し合わないようにしていたことが、あとでわかった。ある程度の距離を保ちたかったんだ。僕たちの関係はカメラの前で展開する。事前に自分たちで埋めておくような関係じゃない。ぎこちなさが重要だったから」とその背景を説明。「セットに座って、僕に対してゆっくりと心を開いていく過程はとても楽しかった。僕の仕事は彼女の言葉を聞き、かかわり、心を解放させることだ。でもリハーサルし過ぎると、それが台無しになってしまうんだ」という言葉には、英国アカデミー賞受賞のほか、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞で数々のノミネートを受けてきた名演技者の余裕が漂う。
「(うつ病で苦しんでいる人は)数人知っているよ。もちろんほとんどの人が、処方薬で症状が好転した友人や、薬の乱用で悲劇的な状況になった友人の友人などを知っていると思う」と、抗うつ剤がもたらす効果と副作用(サイド・エフェクト)について語るロウ。だが、「正直言って、僕はそういう世界をよく理解していたわけじゃない。僕は幸運にも薬に頼る必要はないし、薬との関係も深くないんだ」と自身の経験を明かした。
最後に日本についての印象を尋ねられると、「素晴らしい国だ。大好きだよ。10回くらい訪れていると思う。子どもたちも連れていったし、間違いなく食べものは世界一だ。ルーニーと同じく、僕は東京も京都もよく知っているけれど、もっと旅して回りたいんだ」と語った。
「サイド・エフェクト」は9月6日から全国で公開。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
コート・スティーリング
【イカれた映画にご用心】些細なことで人生詰んだ…感情ぐっちゃぐちゃになる超オススメ作!
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
映画ラストマン FIRST LOVE
「ドラマの映画化か~」と何気なくつぶやいたら後輩から激ギレされた話「これ超面白いですから!!」
提供:松竹
年末年始は爆発・秒殺・脱獄・名作!!
【全部無料の神企画】今年もやるぞ!ストレス爆散!!劇的チェンジ!! 1年の疲れを吹き飛ばそう!!
提供:BS12
“愛と性”を語ることは“生きる”を語ること
【今年最後に観るべき邦画】なじみの娼婦、偶然出会った女子大生との情事。乾いた日常に強烈な一滴を。
提供:ハピネットファントム・スタジオ
こんなに面白かったのか――!!
【シリーズ完全初見で最新作を観たら…】「早く教えてほしかった…」「歴史を変える傑作」「号泣」
提供:ディズニー
映画を500円で観よう
【2000円が500円に】知らないとめっっっっっっっちゃ損 絶対に読んでから観に行って!
提供:KDDI
今年最大級に切なく、驚き、涙が流れた――
双子の弟が亡くなった。僕は、弟の恋人のために“弟のフリ”をした。
提供:アスミック・エース
ズートピア2
【最速レビュー】「前作こえた面白さ」「ご褒美みたいな映画」「最高の続編」「全員みて」
提供:ディズニー