東京国際映画祭、2014年以降はアニメにも注力
2013年7月30日 16:22

[映画.com ニュース] 東京国際映画祭のディレクター・ジェネラルを務める椎名保氏が7月30日、都内で行われた第26回東京国際映画祭第1回記者会見に出席。オープニング作品、クロージング作品を発表するとともに、今後はアニメ作品にも注力していくことを言明した。
10月17日に開幕する同映画祭のオープニング作品は、トム・ハンクス主演「キャプテン・フィリップス」(ポール・グリーングラス監督)。ハンクスは、オープニングに駆けつけるため「天使と悪魔」以来、約4年ぶりに来日を予定しているという。また、クロージング作品は三谷幸喜監督の最新作「清須会議」に決定。クロージングに邦画が選ばれたのは、「犬神家の一族」(市川崑監督)以来7年ぶりとなる。
主要部門の新編成も発表され、コンペティションのほか、前年までの「アジアの風」部門を発展させる形で「アジアの未来」部門を新設する。また、「日本映画・ある視点」部門を「日本映画スプラッシュ」部門、「ワールドシネマ」部門を「ワールド・フォーカス」部門にリニューアル。新設される「アジアの未来」部門は、日本をはじめアジア圏の新たな才能を紹介すべく、長編映画2本目までの新鋭に焦点を当てるヤング・コンペティション部門だ。
椎名氏は、次年度以降を見据え「アニメ作品を押し出していこうと思っている。アニメは日本を代表するコンテンツ。東京国際映画祭としても取り上げる必要がある。今年は最終的に3~4本になるかもしれないが、来年以降はより多く出品していただき、ゆくゆくはアニメだけのセクションを作りたい」と展望を明かした。さらに、「2~3年でできるものではないかもしれないが、そういう考えを念頭に置いてやっていきたい」と意欲をのぞかせた。
また、本年度のコンセプトを「作品重視の映画祭」とするとし、あわせて女優の栗山千明がフェスティバル・ミューズに就任することが明らかになった。
第26回東京国際映画祭は、10月17~25日に開催。
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