妻夫木聡、初挑戦のラジオドラマ「世界から猫が消えたなら」で心がけたこと
2013年7月20日 10:00

[映画.com ニュース] 映画配給大手・東宝の川村元気プロデューサーが執筆したベストセラー小説をラジオドラマ化した「世界から猫が消えたなら」が、7月20日午後10時、NHK-FMで放送される。同作でラジオドラマに初挑戦し、主演を務めた妻夫木聡からコメントが届いた。
「世界から猫が消えたなら」は、「告白」や「悪人」「モテキ」「おおかみこどもの雨と雪」など多数のヒット作、話題作に携わる川村氏が2012年に発表した処女小説で、13年本屋大賞では8位に選出。ネコと暮らす30歳の郵便局員の“僕”が、ある日突然、余命宣告を受け、絶望的な気分で家に帰ると、自分と全く同じ姿をした悪魔が姿を現す。その悪魔から「世界から何か1つ消すごとに、あなたの命を1日延ばしてあげましょう」という取引をもちかけられたことから、主人公とネコ、悪魔の奇妙な共同生活が始まる。
妻夫木は、初のラジオドラマ出演に臨んだ心境を「『ラジオドラマとしていい作品をつくる』っていうイメージよりも、原作がとてもいいので、それに僕らの思いをのせていって、原作の良さがリスナーに伝わればいいなと思いました」と述懐。声だけで表現しなければならないラジオドラマで、“僕”と悪魔の1人2役をこなしたが、それぞれの役については「リスナーは、余命わずかであることを宣告される主人公に感情移入するのかなと思って、自分自身の色を出し過ぎないように気をつけました。悪魔の役はちょっとだけ素が出ちゃったかなって……。ちょっとだけですよ(笑)」と話す。
しかし、それ以上に難しかったのは、“僕”が相手なしに発するセリフ……つまり“僕”のモノローグ部分だったという。「本番では、“僕”と、“僕”のモノローグを先に収録して、最後に悪魔のパートを録ったんですけど、空回りしていないか心配です(笑)。それぞれの役が違う役に引っ張られないように、“僕”という部分を失わないように頑張りました」。
ちなみに作中では「電話」「時計」「映画」「ネコ」が消える候補になっている。もしその中で本当になくなったら困るものはとの問いに、妻夫木は「リアルに『映画』ですよね。普通に職を失っちゃいます(笑)」と笑う。「『ネコ』は、飼っている友だちがたくさんいるし、その悲しむ姿をみたくないしなあ……。でも、それ以外だとなくなって困るものはないかも……僕は、なくしてから気づくタイプなんです(笑)」
共演に貫地谷しほり、國村隼ほか。音楽は世武裕子、脚色は原田裕文。NHK-FMで7月20日午後10時~午後10時55分放送。
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