原田マハの人気小説、注目のアジアンビューティー主演で映画化!
2013年7月6日 17:15
[映画.com ニュース] 原田マハ氏の人気小説を映画化する日台合作「一分間だけ(仮題)」の製作発表会見が7月5日(現地時間)、台湾・台北市内で行われ、主演のチャン・チュンニン、ピーター・ホー、池端レイナ、テレビドラマの演出で数々の賞に輝いた新鋭女性監督チェン・フイリンが顔をそろえた。
同名原作は、編集者として激務をこなす主人公の女性が、愛犬にがんが見つかったことをきっかけに、さまざまな葛藤(かっとう)や試練とぶつかりながら、本当に大切なものは何かを模索し成長していく姿を描く。日本だけでなく、台湾でも多くの女性の共感を呼びベストセラーとなっている。
原田氏の原作が映画化されるのは、「カフーを待ちわびて」(玉山鉄二主演)、「ランウェイ☆ビート」(瀬戸康史主演)に続き3本目。初めて日本国外で映画化される今作は、「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」で知られるアン・リー監督の弟で映画プロデューサーのガン・リーが、ストーリーにほれ込み、日台合作でのプロジェクトが始動した。
主演を務めるのは、日本で「アジエンス」のCMに出演しているほか、2008年の台北映画祭で「ビバ!監督人生!!」での演技により最優秀女優賞を受賞したチャン・チュンニン。4年ぶりの台湾映画に出演するとあって、「非常に緊張しております。愛というものについて、永遠に勉強し続ける必要があると思い、本作にぜひ出演させていただきたいと思いました」と意欲を語る。クランクインに際し、共演する犬と一緒に暮らしているそうで、徹底した約作りを敢行している。
日本映画にも出演経験があるピーター・ホーは、「やっと洋服を脱がなくてもいい脚本とめぐり合い嬉しいです。石の上にも三年、ついに肉体をセールスポイントとする俳優からアップグレードできました」とユーモアたっぷり。さらに、「家庭的な男性の役柄ですので小麦色の肌がダメと言われ、美白の化粧品を使っています。クランクアップしたら、めめしい男になるかもしれません(笑)」と話し、場内を和ませた。
池端は、日本の有名デザイナーを親に持つモデル役で、物語の重要な役どころを担う。会見では、「皆さま、こんにちは。池端レイナです。今日はとても嬉しいです。皆さまに心から感謝しております。よろしくお願いいたします」と中国語で挨拶した。
製作総指揮のガン・リーは、「ペットを題材にする映画は台湾で初めてのことなので、これをきっかけに台湾映画史上を開拓することが期待できると思います。この作品が、映画業界に新しい風として吹き込まれることを心から祈っております」と抱負を語った。
「一分間だけ(仮題)」は、2014年に日本で公開予定。