佐藤健主演「るろ剣」続編、2部作で来夏連続公開決定 藤原竜也が宿敵・志々雄に
2013年7月3日 06:00
[映画.com ニュース]佐藤健と大友啓史監督のタッグで、和月伸宏氏の人気剣客漫画を実写映画化した「るろうに剣心」の続編が、「京都大火編」(前編)、「伝説の最期編」(後編)の2部作で製作されることになり、来夏に連続公開されることが決定した。また、実力派俳優の藤原竜也が、強烈なビジュアルとカリスマ的キャラクターで絶大な人気を誇る、志々雄真実(ししおまこと)を演じることがわかった。
前作は、大友監督らしい斬新なアクションと人間ドラマで、“殺さずの誓い”を立てた剣心が流浪の旅を続けるなかで自らの過去と向き合う姿を描き、興行収入30億1000万円を突破する大ヒットを記録。本作は原作の「京都編」をベースに、剣心と日本転覆を目論む強敵の死闘に焦点を当てる。神谷薫役の武井咲、高荷恵役の蒼井優、相楽左之助役の青木崇高をはじめ、斉藤一をダークヒーローとして演じきった江口洋介らが続投。関東近郊、京都を中心に撮影が敢行される予定だ。
藤原は、初共演となる佐藤が扮する剣心の宿敵・志々雄役に挑む。子どもの頃からアニメ版に親しんできたそうで、「まさか志々雄役のオファーをいただくなんて思ってもいませんでした」と驚きを隠せない様子。それでも「原作の中でも最も人気のあるキャラクターだと思いますし、演じさせていただくにあたり、もちろんいろんな意見があると思いますが、一生懸命取り組みたいと思います。『藁の楯』に引き続き悪役を楽しみ、まっとうできれば」と闘志を燃やす。これまでにも夜神月(「デスノート」)、伊藤開司(「カイジ 人生逆転ゲーム」)と個性的な役どころを演じてきた藤原が、どのような怪演を見せるのか期待は高まるばかりだ。
主演の佐藤は「もう一度剣心を演じることができる幸せと、更なる大きなハードルを越えなければいけないプレッシャーを感じ、気が引き締まる思い」と慢心はない。「京都編」を映画化するにあたり、「原作ファンの1人としても、『るろうに剣心』を実写化するなら欠かせないと思っていたクライマックスとも言える物語」だと考え、「前作を超えるものをつくらないと意味がないし、原作ファンの方にも納得していただけるものをつくれないと、この映画を撮る資格がない」と真しに臨んでいる。クランクイン前から殺陣や乗馬の稽古に励んでいるそうで、「とにかく監督を信じ、原作の魂を汲んで丁寧に剣心を演じ、そして前作を超えるスケールアップしたアクションに挑戦したい」と意気込んでいる。
大友監督は、満を持しての続編製作に「全員が前作以上の更なる気概とパワーを持って臨んでおり、ドラマ・アクション・キャストはもちろん、舞台背景、剣心の守るべきものなど、すべてがスケールアップして、期待に応えられるものになる」と自信をのぞかせる。現時点では、志々雄以外の悪役は明かされていないが、瀬田宗次郎や四乃森蒼紫(しのもりあおし)といった魅力的な強敵を剣心と対じさせるようだ。さらに、時代劇の枠を超えたアクションを展開し、「“完結編”ということで、誰にもできないことをやってしまった! というくらいのことをきちんと僕らなりにやって“伝説の最期”をつくりあげます!」と新たな大友ワールドの完成を目指している。
「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」は、2014年夏に全国で連続公開。
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