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ウォルター・サレスがジャック・ケルアックの名作を映画化「オン・ザ・ロード」8月公開決定!

2013年4月25日 12:00

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「オン・ザ・ロード」の一場面
「オン・ザ・ロード」の一場面
(C):Gregory Smith

[映画.com ニュース] 1950年代アメリカのビート・ジェネレーション文学の代表作で、ジャック・ケルアックが1957年に発表した「路上/オン・ザ・ロード」を、フランシス・フォード・コッポラ総指揮のもとウォルター・サレス監督が映画化した「オン・ザ・ロード」の日本公開が8月に決定した。

“ヒッピーの聖典”とも呼ばれる青春小説の名作として知られ、ケルアックが全米各地とメキシコを放浪した実体験をベースに、わずか3週間で書き上げたという逸話もある原作は、父親の死に打ちのめされたアメリカ東部育ちの駆け出し作家サル・パラダイスが、既成の社会通念にとらわれず、奔放かつ刹那的に生きる西部出身のディーン・モリアーティとその美しき妻に出会い、ニューヨークを飛び出して破天荒な旅をする姿を描いた青春物語。物語の語り手でもあるサルはケルアック自身で、ディーンはニール・キャサディ。友人はアレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズがモデルといわれ、ビート作家たちの生きざまが生々しく記された小説として話題を呼んだ。

ボブ・ディランジム・モリソンブルース・スプリングスティーンニール・ヤングといったミュージシャンや、デニス・ホッパージム・ジャームッシュジョニー・デップら映画人をはじめ、世界中のアートや思想に大きな影響を与えており、巨匠コッポラも映画化権を購入し、長年その実現を夢見てきた。

コッポラは若き日のチェ・ゲバラの南米大陸縦断の旅を描いたサレス監督の「モーターサイクル・ダイアリーズ」に感銘を受け、映画化にあたりサレスに監督をオファー。ケルアックの分身であるサル役にサム・ライリー、ディーン役にはギャレット・ヘドランドを抜てき。クリステン・スチュワートエイミー・アダムス、キルスティン・ダンスト、ビゴ・モーテンセンら豪華キャストが顔をそろえる。

映画化にあたりサレス監督と脚本家のホセ・リベーラはサルやディーンが発する重要なせりふを引用しながら、そこに息づく感情を繊細にすくい取り、原作の核となるエッセンスとスピリットを忠実に抽出した。生きることのはかなさや孤独をあぶり出し、その喜びや切なさをいきいきと凝縮した本作は、アメリカ各地、カナダ、メキシコ、アルゼンチンでも撮影を実施、恋愛と友情、セックス、ドラッグ、ジャズに彩られ、雄大な風景をみずみずしく捉えた青春ロードムービーに仕上がっている。

オン・ザ・ロード」は8月TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。

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