宮藤官九郎の中学生時代の妄想に草なぎ剛らが大爆笑
2013年3月25日 18:59
[映画.com ニュース]宮藤官九郎監督最新作で草なぎ剛(SMAP)が出演する「中学生円山」の完成報告会見が3月25日、都内で開催され、宮藤監督に草なぎ、共演の平岡拓真、遠藤賢司、坂井真紀、仲村トオルが出席した。
宮藤監督にとって「少年メリケンサック」以来となる長編監督作品で自らのオリジナル脚本による本作。あるエッチな目的のために“自主トレ”に励む妄想で頭がいっぱいの少年・円山だったが、団地に越してきた謎の男との出会いが彼の運命を大きく変えることに……。
初の宮藤作品出演となった草なぎだが、ドラマでの共演やSMAPの楽曲への詞の提供など、これまでも何かとつながりがあっただけに「以前からお仕事したいと思っていた」という。改めて「新しい一面、引き出しを引っ張ってくれたと思う」と振り返った。
宮藤は完成した作品について「みなさんに『よくやらせてもらえたね』と言われます(笑)。ありがとうございました」と過激な内容ながらも完成にこぎつけたことにホッとした表情を見せる。中学生の性的な妄想がテーマとあって、この日の会見で映画について語るにも放送禁止用語を出さざるを得ず、司会者から監督に「放送できる言葉でお願いします」と注意が入る一幕も。
劇中の円山はまさに監督自身を投影した存在とのことだが、監督の中学時代のエピソードを聞くとそれも納得。アイドルの斉藤由貴が好きで、電気屋にあった販促の等身大パネルを家に持ち帰り「朝起きたら本物に変わってたらいいなと思ってた」という話や、「当時好きな子が4人いて、毎日、自分の中で順位を入れ替えていて、それが忙しかった」という思い出に会場は爆笑。劇中で散々、恥ずかしいシーンを演じさせられた平岡も、負けず劣らず恥ずかしい宮藤監督のエピソードに思わず「大人も大変ですね……」とポツリと漏らしていた。
仲村は妄想の中のヒーロ―を演じる際にこれまでのイメージを打ち破るような衣装に身を包み、キレの良いポーズを決めているが、出演に対して「躊躇はありました(笑)」と本音を吐露。妻役の坂井や宮藤監督から「かっこよかったです」と称賛され、複雑そうな笑みを浮かべていた。
平岡はまさしく体当たりで裸での演技にも果敢にチャレンジしたが「撮影中は気にならなかったけど、完成した映画を見て『自分、何やってるんだろう?』って思いました」と照れた様子。宮藤監督からは「いま本気出さないでいつ出すんだよ?」など熱い叱責の言葉を毎日のように浴びていたというが、一方で「監督からリラックスさせるために『本番直前にアソコを触ってから撮影に臨め』と言われた」と珍指令を受けたことも明かした。
草なぎはそんな平岡を絶賛。「本気だったし本当に頑張ったと思う。この年で前貼りひとつで女の子の前に……。僕が彼の年だったらできなかったと思う」と苦労をねぎらった。
「中学生円山」は5月18日より全国にて公開。