役所広司&岡田准一「蜩ノ記」で初共演!小泉堯史監督ら黒澤組が結集
2013年3月11日 05:00

[映画.com ニュース] 第146回直木賞を受賞した葉室麟氏の「蜩ノ記」が、小泉堯史監督のメガホンで映画化されることが決まった。師弟愛、夫婦愛、家族愛を描く本格時代劇で、主人公・戸田秋谷を演じるのは名優・役所広司。また、3度目の時代劇映画出演となる「V6」の岡田准一が、子どもの頃からのファンだったという役所と初共演を果たすほか、堀北真希と原田美枝子が“参戦”する。
直木賞選考委員・浅田次郎氏に「これまでにない完成度」と言わしめた「蜩ノ記」が、故黒澤明監督の遺作シナリオを引き継ぎ初監督を務めた「雨あがる」で、第56回ベネチア国際映画祭・緑の獅子賞を受賞した小泉監督の熱意により映画化される。「明日への遺言」以来となる小泉監督は今作に並々ならぬ意欲をみせ、葉室氏を訪問し自らの思いを吐露したことで実現にこぎ着けた。撮影に際しては、長年苦楽をともにしてきた黒澤組ゆかりのスタッフが多数参加するという。
物語は、城内で旧知の友と刀傷沙汰を起こしてしまった檀野庄三郎(岡田)は、7年前に側室と不義密通し小姓を斬り捨てるという、前代未聞の事件の罪で幽閉されている戸田秋谷が3年後に切腹するまでを監視せよという藩命を家老から受ける。秋谷は前藩主から、藩の歴史をまとめる「家譜」の完成を命じられており、監視の内容は7年前の事件がどう記されているかを事前に報告し、藩の秘め事を知る秋谷が逃亡を企てた際は、妻子ともども斬り捨てよ、というものだった。しかし、庄三郎は秋谷、娘の薫(堀北)、妻の織江(原田)、息子の郁太郎と暮らすうち、どうしても秋谷が事件を起こしたことが信じられず、真相を探るようになる。
小泉監督と初タッグとなる役所は、「小泉監督作品は誠実で品格を備え、時が経っても風化しない奥深さがあり、小泉監督と出会える日を待ち望んでいました」と告白。さらに、「初めてご一緒する岡田准一さんとの仕事が楽しみです。堀北真希さん、原田美枝子さんら素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんと静かに深く作品に溶け込めるよう頑張りたい」と話しており、クランクインを心待ちにしている様子だ。
一方の岡田も、「小泉監督をはじめとした黒澤監督を支えてこられたスタッフの皆さまと一緒にお仕事させていただけることを、光栄に思います。子どもの頃からファンでもある役所さんと初めて共演させていただけることは嬉しくもあり、楽しみです」と興奮気味。堀北扮する薫とは初々しい恋が生まれる設定のため、その後の展開がどのように推移していくのかからも目が離せない。
また、小泉監督を“戦友”と呼ぶ原田は、今作を「日本での最後のフィルム作品になるかもしれないと聞き、時代の流れとはいえ、フィルムで育ってきた私としてはとても寂しい」と複雑な心境で見つめている。だからこそ、「そのフィルム作品でこの美しい日本の風景と、武士の精神性の高さを写し取ることができるのですから、素晴らしいスタッフ、役所さん、岡田さん、堀北さんといったステキな俳優さんたちと、ていねいな仕事をしたい」と意気込んでいる。
撮影は、4月下旬から6月下旬まで、岩手や長野など国内10カ所でオールロケにより行われ、9月下旬の完成を目指す。
「蜩ノ記」(http://higurashinoki.jp/)は、2014年に全国で公開。
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