「ジャンゴ 繋がれざる者」でオスカー候補に クリストフ・ワルツの素顔に迫る動画公開
2013年2月8日 20:00

[映画.com ニュース] クエンティン・タランティーノ監督最新作「ジャンゴ 繋がれざる者」で、第85回アカデミー助演男優賞にノミネートされているクリストフ・ワルツの素顔に迫った特別動画を、映画.comが独占入手した。
同作は、「イングロリアス・バスターズ」以来3年ぶりとなるタランティーノ監督作で、南北戦争直前のアメリカ南部を舞台に、生き別れた妻ブルームヒルダと再会するため賞金稼ぎになった男ジャンゴと、ジャンゴを助ける元歯科医のドイツ人キング・シュルツが、冷酷な領主カルビン・キャンディに立ち向かう姿を描いた西部劇。第70回ゴールデン・グローブ賞では、ワルツとキャンディ役のレオナルド・ディカプリオが助演男優賞にノミネートされ、ワルツが受賞。ワルツはアカデミー賞助演男優賞候補にも挙がり、受賞の行方に注目が集まっている。
オーストリアのウィーンに生まれ、英語、ドイツ語、フランス語を操るワルツは、「イングロリアス・バスターズ」でアカデミー賞助演男優賞を受賞したほか、全米賞レースを席巻。瞬く間に世界的な俳優となった。このほど公開された特別映像では、ハリウッド、そして全世界で注目を浴びているその魅力を、ジャンゴ役を演じたジェイミー・フォックスら共演者が語っている様子が収められている。
ワルツが今作で演じているのは、ドイツから来た差別主義を嫌う元歯科医の賞金稼ぎシュルツ。主人公ジャンゴにとっては恩人であり師のような人物で、映画冒頭から登場して抜群の存在感を発揮。物語をけん引する重要な役割を担っている。ジャンゴ役のフォックスは複数の候補から選ばれ、キャンディ役も脚本を読んだディカプリオのほうから名乗りを上げて決まった経緯があるが、シュルツはワルツが演じることを想定してタランティーノがあて書きした、いわばワルツが演じなければ成り立たなかったキャラクターだ。
映像の中でワルツは、「クエンティンの家に行くと、彼は僕を座らせて、脚本を僕の前に置いて、そして僕がそれを読むのを見ていたんだ。素敵な儀式みたいなものだね」と語っており、2人がどのようにこの役を作り上げていったのか、その一端が垣間見える。一方、フォックスは、黒人差別が横行する時代を描いている同作を作り上げていくため、ワルツに黒人としての自分の体験を話して聞かせたことを明かしている。
「イングロリアス・バスターズ」に続いてのアカデミー賞受賞へ期待が高まるキング・シュルツというキャラクターがどのように創造されていったのか、またそれを演じる俳優クリストフ・ワルツの魅力が確認できる映像になっている。
「ジャンゴ 繋がれざる者」は3月1日全国公開。
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