入江悠監督「ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー」イベントで黒田勇樹の俳優復帰にエール
2013年1月18日 08:00

[映画.com ニュース] 元俳優で“ハイパーメディアフリーター”の黒田勇樹が1月17日、ジュリア・ロバーツが製作総指揮を務める映画「ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー」のDVDリリース記念イベントに、「SR サイタマノラッパー」シリーズの入江悠監督とともに出席した。
天才少年ヘンリーをはじめとする、風変わりなダメ家族の再生を描くコメディ。人工授精によって生まれ、わずか10歳で大学生となった天才少年ヘンリーは、腹違いの姉の存在を知り、父親を探す旅に出る。「アリス・イン・ワンダーランド」のマイケル・シーンや、「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレットら個性派俳優が出演する。
本作を観賞した入江監督は、「これでデビュー作とか言われるとイラっとくる。(デニス・リー監督は)相当才能あると思うし、単純に悔しい。ウェス・アンダーソンのようなオフビートな笑いで、俳優も芝居がうまい。ジュリア・ロバーツも偉い」と深く感心。自身も「SR サイタマノラッパー」シリーズで一躍脚光を浴びたが、「埼玉の売れないラッパーの企画なんて、どこの映画会社に持っていっても映画化されない自信があったので、じゃあ自分でやろうと。撮っている時は誰でもないフリーターのような気分だったけど、日本映画監督協会に賞をもらったとき、俺も映画監督って名乗っていいのかなと思った」と振り返った。
かつて天才子役として名をはせた黒田も、ヘンリー役のジェイソン・スペバックを「この子、天才! どうか僕みたいにならないでほしい」と絶賛。現在食肉工場でアルバイトをしているという黒田は、今後の俳優業に関して「どうしようかな。ネットでチヤホヤされて今はしゃべる方の仕事ばかりやってるけど、プライベートな話ができないから、どうやって世の人たちに自分の生きざまを伝えようか。演技の仕事やるしかないかな」と迷いを示した。すると入江監督が、「北野武さんが、紆余曲折を経た方が描けるものが多いと言っていた。ロバート・ダウニー・Jr.やミッキー・ロークもそうだけど、人生経験を重ねてからの方が僕は見たいなと思う」と黒田の俳優復帰にエールをおくった。
映画監督業へも意欲を燃やす黒田は、「映画監督は小っちゃい頃からの夢。家からも出たくないほど人生に絶望している時に、『黒田勇樹は生きている!』というテーマにたどり着いた。だから『黒田勇樹殺人事件』という、僕が殺されるというところから始まる物語を考えている」と構想を明かした。
「ヘンリー・アンド・ザ・ファミリー」は、1月23日からTSUTAYA限定でレンタル開始。セルDVDは4月2日発売。
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