メル・ギブソンが語るクライムアクション「キック・オーバー」
2012年10月12日 16:00
[映画.com ニュース] 俳優メル・ギブソンの主演最新作「キック・オーバー」は、悪の世界で、さらに大きな悪に立ち向かうダーティーヒーローがカーチェイスや銃撃戦を繰り広げるクライムアクション。出世作「マッドマックス」シリーズやハリウッドの人気シリーズ「リーサル・ウェポン」とアクション映画でスターの座を手にしたギブソンが、本作について語った。
ギブソン扮する主人公ドライバーは元軍人、アメリカでマフィアの大金を盗み逃亡をはかる。「彼自身ちょっとした悪で、一筋縄にはいかない。タフガイで、頭もいい。でも一般社会には合わない」と、ギブソンは分析する。
ドライバーは国境を越えてメキシコに逃げ込んだが、現地の警察に捕まってしまう。そして投獄されるのが“エル・プエブリート”、史上最悪の刑務所だ。エル・プエブリートはメキシコ・ティファナにかつて実在した刑務所で、2002年に閉鎖された時には6000人近い犯罪者と、その家族600人ほどが収容されていた。「まだ機能していた1年ほど前に初めて訪れたんだ。女性がいて子どもも走り回っていた。そこら中で小さな商売が行われていた。仕事をして、自分で稼ぐことで、時間を持て余さず、悪さをしないようにしていた。エル・プエブリートは小さな街さ」
エル・プエブリートでは金さえあれば酒や麻薬、欲しいものは何でも手に入る一方、身の振り方を間違えれば命はない。「僕は水から放り出された魚のような話が好きなんだ。あの場所には似合わないような犯罪者をあの環境に放り込む。そしたら彼は学び、順応し、生き抜いていかなければならない」と本作の設定を説明する。
ドライバーは刑務所のルールを教えくれる少年キッド(ケビン・ヘルナンデス)と次第に心を通わせていく。キッドとその母親、そして自分自身の自由をかけて、ドライバーはエル・プエブリートを牛耳るハビ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)との対決に挑む。盗まれた大金の奪還をもくろむマフィアも絡み、「スピード感とウィットがあって、次に何が起きるか分からないような冒険とアクション」が展開される。
本作のメガホンをとったエイドリアン・グランバーグ監督は、ギブソンの監督作「アポカリプト」や主演作「復讐捜査線」で助監督を務めてきた俊英だ。「ブレイブハート」でオスカー監督となったギブソンの目に、グランバーグ監督はどのように映ったのだろうか。
「本当にいい仕事をしていたからグランバーグを選んだ。僕が知る中で一番の働き者だ。彼は常に動いていて、僕はついていけなかったぐらいだよ。何度も同時通訳をし、頭が良くて、とにかく整理されていた。ハッピーエンドさ」
「キック・オーバー」は10月13日から全国で公開。
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