「アウトレイジ ビヨンド」、“原題”は「朝のラジオ体操」!?
2012年10月6日 16:30

[映画.com ニュース]北野武(ビートたけし)監督の最新作「アウトレイジ ビヨンド」が10月6日、全国225スクリーンで封切られ、興収10億円突破が見込める絶好のスタートを切った。
たけしと出演の西田敏行、三浦友和、西田敏行、加瀬亮、高橋克典、桐谷健太は東京・新宿バルト9で舞台挨拶。まずは、西田がマイクを握り「撮影現場は毎日毎日、『バカ野郎!』『この野郎!』ばかりなので、スポーツジムに行っているようなそう快感があった」とトークの口火を切った。
キャッチコピーの「全員悪人」についてのコメントを求められると、幼少の頃に父親に連れて行かれたという大友柳太朗主演の「快傑黒頭巾」シリーズを例に挙げ、「昔の時代劇は勧善懲悪で、悪い役をやっている人は普段も悪いと思っていた」と述懐。「山形勲さんがお姫さまを手ごめにしようとして、大友さんが助けに来るんだけれど距離的に間に合わない。そんな時、前に座っていたおばちゃんがスクリーンに食べていたみかんを投げつけた。あのおばちゃんは、今回は全員に投げるんだろうなあ」と独特の言い回しで弁舌を振るうと、たけしら共演者も苦笑しきりだ。
たけしは、「コピーは俺じゃなくてプロデューサーが付けた。(タイトルの)『アウトレイジ ビヨンド』もそう。俺は『朝のラジオ体操』にしようと思っていた」とまさかの告白。これには、西田も「それはシュールすぎるでしょう」とたしなめていた。
三浦、加瀬らには、「誰が一番悪いか?」という質問が出たが、“マル暴”担当の刑事を演じた小日向文世が“一番人気”!? だが、たけしは「(製作の)テレビ東京とワーナー・ブラザース。やくざ映画なのに、なんでコメディばっかりなんだと思うような、宣伝で関係のないことばかりやらされた。三浦さんにはバラエティにまで出てもらって本当に申し訳ない」と毒づいた。
また、緊張感のある場面でも時折笑いがもれていたことに関し、たけしは「笑わそうとは思ってないんだけれど、緊張した場面にはお笑いの悪魔が忍び寄ってくる。結果的にそうなっただけ」と説明。「お笑いは商売だから、お笑い映画を撮ると実力がばれてしまう。『みんな~やってるか!』は最大の汚点と言われているが、俺は一番好きです」と自ちょう気味に語り、笑いを誘った。
スクリーン数は、興収7億5000万円を記録した前作より70の増加。配給のワーナーは「前売りが先売りも含め、前作の150%ほどで推移している。2ケタ(10億円)は超えていくでしょう」とさらなる動員に期待を寄せていた。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント