阿部寛、村上ショージからのコンビ結成オファーを「お断りします」と一蹴
2012年8月16日 15:59

[映画.com ニュース] 映画「カラスの親指」の完成記念記者会見が8月16日に都内で行われ、劇中で詐欺師コンビを組む阿部寛と村上ショージ、原作者で直木賞作家の道尾秀介が出席した。
日本推理作家協会賞に輝いた道尾の人気ミステリーを実写化。プロの詐欺師・タケ(阿部)と新米詐欺師のテツ(ショージ)、さらに彼らの元に転がり込んできた3人の男女の計5人が、タケが抱える過去にケリをつけるべく一世一代の勝負に挑む。
主演作の公開が続く阿部。今年は「麒麟の翼 劇場版・新参者」で刑事役、「テルマエ・ロマエ」ではローマ人役を演じたが、今回初挑戦となる詐欺師のテツについては「人間味があるというか、負け続けてきた普通の男。サギというと聞こえは悪いけど、ユーモラスに演じており楽しみながら作れました」と述懐。「ショージさんや若い石原さとみさん、能年玲奈さん、小柳友くんと一緒に仕事をして現場での雰囲気、力の抜けた感じをそのまま出していけばいいなと感じました」とふり返った。
タキシード姿で登場したショージはオファーが来た当初「こんな大役いいのかな? と心配になった」というが、映画が完成した今は「死ぬまでに代表作ができたのがうれしい。吉本をやめることになっても、この作品があるからいいや、と思える素晴らしい作品に参加できた」と万感の思いを語る。
演じながら役柄に自らを重ね合わせる部分もあったようで「タケがいるからテツがいる。タケは自分にとって(明石家)さんまさんみたいな存在で、この人がいなかったら自分はいなかったというのを感じた」とも明かす。
さらに今後の役者業の継続について尋ねられるとショージは「終わった直後は『二度とやるか』と思ったけど、試写を見てハマったかな。これからも“タケ&テツ”として歩みたい気持ち」と阿部にコンビ結成をオファー。阿部は「自信ないです」「お断りします」と再三にわたるショージのラブコールを却下したが、一方で「今まで一緒に演技してきた中にいない人。しゃべりを職業にしており、知らないうちに空気を埋めてくださるところがすごい」と俳優としてのポテンシャルの高さを称賛した。
原作者の道尾も「僕の中での『カラスの親指』のイメージはすっかりこの2人になった。こんなに声を出して笑ったり、ボロボロ泣いたのは久しぶり」と2人のコンビネーションと作品の出来栄えに太鼓判を押した。
どんでん返しが見どころの映画さながらに会見でもドッキリを実行。ショージによる本作の全国プロモーション行脚の旅の開催が会見の最後に発表された。ショージは「何これ? 聞いてないで!」と大慌て。それでも“相方”の阿部から「僕は忙しいんで代わりにお願いします。“タケ&テツ”のコンビは組めないけど、テツ一人で行ってきて下さい!」と言われると「阿部さんが言うなら行きます!」とのぼりを携えてそのままプロモーションに旅立った。
「カラスの親指」は11月23日より公開。
(C)道尾秀介・講談社/2012「カラスの親指」フィルムパートーナーズ
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