堺雅人主演、演劇界の鬼才・赤堀雅秋初監督作「その夜の侍」がモントリオール出品
2012年7月30日 17:00
[映画.com ニュース] 堺雅人主演、劇団「THE SHAMPOO HAT」全作品の作・演出・出演を担当する赤堀雅秋の初監督作品「その夜の侍」が、8月23日に開幕する第36回モントリオール映画祭で、世界中から選りすぐった初監督作品の中から受賞作を選ぶファースト・フィルムズ・ワールドコンペティション部門に出品されることがわかった。
“赤堀ワールド”と呼ばれるその独自の世界観により、マニアックかつ熱狂的なファンを持つ赤堀が2007年に主演も務めた戯曲が原作。映画化にあたり脚本を改稿し、自ら監督を務めた。世界的な舞台への出品に「『なんかすいません……』といった感じです。出品させて頂くことになり、キャスト・スタッフのおかげだと思います。うれしいです」とコメントしている。
ひき逃げにより妻を失った中年の工場経営者が、復讐のため出所したひき逃げ犯を追い詰めていく姿を現代社会の日常に潜む孤独とともに描きだす。初監督ながら主演の堺、ひき逃げ犯役の山田孝之のほか、綾野剛、新井浩文、田口トモロヲら実力派俳優陣の力を存分に引き出し、細部にわたって赤堀ワールドを色濃く反映させた力強い仕上がりとなっている。
「その夜の侍」は11月17日全国で公開。