「アラビアのロレンス」の名優ピーター・オトゥールが俳優引退
2012年7月11日 16:30

[映画.com ニュース] アイルランド出身で、8度のアカデミー賞ノミネートを誇る名優ピーター・オトゥールが7月10日、俳優業からの引退を表明した。
現在79歳のオトゥールは、イギリスの舞台やテレビで俳優としてのキャリアをスタートさせた。1960年のロバート・スティーブンソン監督作「海賊船」でスクリーンデビュー。62年のデビッド・リーン監督作「アラビアのロレンス」でロレンス役を射止めて一躍脚光を浴び、本作で初めてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
以後、ピーター・グレンビル監督作「ベケット」(64)、アンソニー・ハーベイ監督作「冬のライオン」(68)、ハーバート・ロス監督作「チップス先生さようなら」(69)、ピーター・メダック監督作「The Ruling Class」(72)、リチャード・ラッシュ監督作「スタントマン」(80)、リチャード・ベンジャミン監督作「My Favorite Year」(82)、ロジャー・ミッシェル監督作「ヴィーナス」(06)と、アカデミー賞主演男優賞に8度ノミネート。また、03年にはアカデミー賞名誉賞を受賞した。他にも代表作として「カリギュラ」「ラ・マンチャの男」などがある。
これまで60年以上にわたって俳優として活躍してきたオトゥールは、引退を明かす声明のなかで、「そろそろ潮時だ。映画と舞台から引退する。私の中の情熱は消えてしまった。もう戻ってくることはないだろう」とコメント。「俳優生活のなかで、人々からのサポートや精神的かつ物質的な充足を得ることができた。素晴らしい人たちやいい仲間とともに、失敗も成功も分かち合ってきた。しかしながら、私には自分の幕引きは自分で決めるべきという信条がある。よって、涙を見せることなく心からの感謝をもって、この仕事に別れを告げよう」と語っている。
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