「苦役列車」が上海映画祭でワールドプレミア上映
2012年6月21日 11:03

[映画.com ニュース] 森山未來主演、西村賢太の芥川賞受賞作を映画化した「苦役列車」が6月19日、第15回上海国際映画祭でワールドプレミア上映され、主演の森山未來と山下敦弘監督が舞台挨拶に立った。深夜の上映にもかかわらずチケットは完売し、劇場には600人以上の中国人観客が詰めかけ、ふたりが中国語で自己紹介すると、客席から大きな歓声が上がった。
19歳の日雇い労働者・北町貫多のやさぐれた生活と、人間関係を通しての心の変化を描いた本作は、ティム・バートン、キム・ギドクら世界的に活躍する監督の作品と並んで「オフィシャル・セレクション」部門10作品の1作品として選出された。
上映中の観客は、貫多や登場人物の動作やセリフに笑ったり、拍手をしたりと好反応で、ラストでは大きな拍手が巻き起こった。山下監督は「上映を一緒に見ていて上海のお客さんの笑う所など、反応がとても面白かった。 日本の人にしかわからない設定も映画の中に多いのだが、人物の動作など全体の印象で観てくれているような気がしました」と満足げ。
森山は「北町貫多という男が、登場人物一人ひとりと出会って行き、不協和音が重なって行く、その山下ワールドの面白さが上海のお客さんにも伝わっていたと思う。日本に戻たら今度は日本のお客さんとも一緒に見てみたい。 また、今回は短い時間でしたが、次回はゆっくりと時間をとって中国に来てみたい」と感想を述べた。
「苦役列車」は、7月14日から全国で公開。
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