「メリダとおそろしの森」ピクサーの新技術“ふわふわカーリーヘア製作”に3年!
2012年5月22日 18:00

[映画.com ニュース] ディズニー/ピクサーの最新作 「メリダとおそろしの森」が、主人公のヘアスタイルを新技術を用いて表現するために、3年の歳月をかけていたことがわかった。同作は、スコットランドを舞台に王女メリダの冒険を描いたファンタジー・アドベンチャー。本物の人間の髪の毛の質感を彷彿させる、メリダのふわふわカーリーヘアが、このほど公開された新画像でも見てとれる。
世界初のフル3DCGアニメーションをうたい話題を呼んだ「トイ・ストーリー」をはじめ、すべての作品で新技術へ挑戦してきたピクサーが本作で挑んだのは、リアルに描こうとするとアニメーションとは伝統的に相容れないとされていた“ボリュームたっぷりのカーリーヘア”。自由奔放で活発なヒロイン・メリダの髪にボリューム感を出すために、本物のアイロンを当てるように様々な大きさのカールが作れるプログラムを開発した。
このプログラムにより、髪と髪との接点・重力・風の影響などをシミュレーションしながら手作業でカールを作成。自然な軽い動きをつけるために、さらに数カ月かけて新しいプログラムを作って3年を費やした。ピクサーは1本の作品に通常3~4年の制作期間をかけるが、本作には、実に6年の年月が費やされたことになる。ピクサーのシミュレーション部門でスーパーバイザーを務めるクローディア・チャンは「メリダの髪はものすごい偉業となりました。美術部門はメリダの髪について、やり過ぎのデザインをしていると私はずーっと思っていましたよ(笑)」としみじみ語る。
製作総指揮のジョン・ラセターは「この映画を見る人は、服や髪のことを考えながら見るわけではありません、私たちの行う作業はどれもストーリーをサポートするためのものです。この映画を作り上げるためにピクサーのアーティストたちが成し遂げたあらゆる驚異的な技術は観客の目にはとまらないものばかりです」と前置きする。そして、「しかし、それらの技術がなかったら、観客は違和感を覚えてしまうでしょう。我々はストーリーをサポートするためのテクノロジーを長い年月かけて開発し、観客は映像の美しさを純粋に楽しんでもらえればそれでいいのです。それがピクサー作品の証です」と自信を持ってその技術力と作品の質の高さをアピールした。
「メリダとおそろしの森」は、7月21日全国で2D/3D同時公開。
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