水谷豊、草笛光子と37年ぶり親子役に「芝居を超えた気持ち」と感慨
2012年5月5日 14:40

[映画.com ニュース] 水谷豊の主演映画「HOME 愛しの座敷わらし」の凱旋舞台挨拶が5月5日、東京・銀座の丸の内TOEIで行われ、水谷豊をはじめ安田成美、橋本愛、濱田龍臣、草笛光子が登壇。サプライズで座敷わらし役を演じた子役の岡部珠奈ちゃんも登場し、水谷に花束を贈呈した。
荻原浩の人気小説を原作にした本作。東京から岩手へと引っ越した一家が座敷わらしとの出会いをきっかけに、家族の絆を取り戻していく姿を描く。観賞後のファンの熱烈な歓声に、水谷は「サンキュ」と応じ会場のボルテージは最高潮に。4月28日の初日舞台挨拶に続き、“高橋家”の面々が勢ぞろいしたが、水谷は「今日が我々家族のそろう最後の日ということで感慨深く、複雑な思いです」と寂しげに語った。
認知症を患う老母役の草笛とは、初共演のドラマ「天下のおやじ」でも親子役を演じているだけに「男の子にとってはお母さんが憧れの存在になる時期があります。あのとき、草笛さんはとてもキレイでした。もちろんいまもおキレイです(笑)。また親子をやらせていただき、憧れのお母さんが壊れそうになっていくのはショックで、芝居を超えた気持ちになりました」としみじみと語った。草笛も「優しい息子と気遣いの出来る嫁、元気な孫たちの中に私を入れてくれて感謝しています。とてもいい撮影の時間で、二度と忘れられないものになりました」とうれしそうに振り返った。
水谷は、3月の岩手県での先行舞台挨拶を皮切りにキャンペーンで全国各地をめぐってきたが、明日6日に25都市目となる沖縄を訪れて全国行脚を完了する。「最初に25都市と聞いたときはどうなるかと思ったけど、いまはホッとする気持ちとともに寂しさがあります」と胸中を吐露。そして、大歓声に向かって「高橋家を代表して皆さま、本当にサンキュ」と挨拶を締めくくった。
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