大沢たかお&宮崎あおい、細田守監督作声優で初共演
2012年4月5日 11:58
[映画.com ニュース] 宮崎あおいと大沢たかおが、細田守監督の新作アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」で声優を務めることがわかった。ふたりの共演は、俳優としても声優としても初めて。「時をかける少女」「サマーウォーズ」で高い評価を獲得し、世界中から注目を集める細田監督の最新作は、“おおかみおとこ”との間に生まれたふたりの子どもを育てる女性・花の成長を描く。宮崎はヒロインの花、大沢は“おおかみおとこ”の声を担当する。
細田監督は、ふたりの起用について「花、おおかみおとこ、それぞれの役はとても難しい役。だからこそ、このふたり以外にはありえなかった」と話す。さらに、「この映画の企画を3年続けてきましたが、ふたりの声を聞いて花とおおかみおとこはこういう声をしていたんだ、3年目にしてようやく本物に出会えたと感動しました」と出来栄えに手ごたえをつかんでいる様子だ。
「カラフル」などで声優経験のある宮崎は、アフレコ収録で初体面となった大沢の声を「言葉が心に届いてとどまってくれる印象があります。心強くなるというか、この人がいてくれれば大丈夫という安心感を、声を通して感じることができました」と全幅の信頼を寄せる。一方の大沢は、「宮崎さんとは初めてお会いして、横で声を聞いて素敵な花が飛び出してきたようでした。シンプルに『守りたい。守れなくても見守っていたい』と思える、魅力ある、表現力のある方だと思いました」とコメントを寄せた。
ふたりの間に生まれた子ども、雪と雨を演じるのは大野百花と加部亜門。やがて10代となり、自我が芽生えていく雪と雨には、「東京オアシス」で銀幕デビューした黒木華と「告白」で殺人事件の主犯格の少年を演じきった西井幸人が起用された。細田監督の録音へのこだわりから、アニメ映画では珍しいガンマイクを使用しながらの順撮りで、4月上旬からアフレコは始まっている。
母子愛がテーマの今作は、細田監督の原案・脚本によるオリジナルストーリー。おおかみおとこと恋に落ち、雨と雪という名の子どもを授かるなどささやかな幸せを手に入れた花だが、夫が突然死んでしまう。花は人目を避けるため、ふたりの“おおかみこども”を連れて富山へ移住し、厳しくも豊かな自然に囲まれた環境で愛情たっぷりに育てる。
「おおかみこどもの雨と雪」は、7月21日から全国で公開。
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