塚本晋也監督、Cocco初主演作「KOTOKO」に込めた思いを語る
2012年3月28日 16:02
今作は、シンガーソングライターのCoccoが初主演を果たした。最愛の息子を守ろうとするあまり、世界と自分とのバランスを崩してしまった女性の魂の慟哭(どうこく)と希望を描く。塚本監督がはじめてCoccoを撮影した短編「Cocco 歌のお散歩。」の後に企画がスタート。インタビューを重ねながら、Coccoの世界を映画に落としこんでいったという。
撮影現場でのCoccoは「琴子を自分のなかに息づかせて演技をしていた」そうで、塚本監督はより作品の世界観とCoccoと近づけるため「Coccoさんが持っているかわいらしい楽器を使って、即興的に音楽をつけていきました。かわいらしさ、息づかいが出たと思う」と胸を張った。
また塚本監督は、「Coccoさんの話を聞いているうちに、自分の感じていた恐怖とかみ合った。Coccoさんの世界を描きながら、下からは自分のテーマがじわじわと沸いてくる作品になった」と説明。撮影前に東日本大震災が発生し、「お母さんたちが子どもを守ろうとする姿がエキセントリックで、琴子の姿と重なった。大切な人を守ることの大変さを感じている人に見てほしい」と語った。
今作は、第68回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で最高賞、第10回レッジョ・エミリアアジア映画祭で日本人初の功労賞を受賞。塚本監督は「ベネチアでは『六月の蛇』を上回るあたたかい拍手をいただいて、20分以上も続きました。次の作品があるからそろそろお開きにしてほしいと僕が言われてしまって(笑)」と振り返り、「でも、最高賞をもらう予感はありませんでした」と明かした。
「KOTOKO」は、4月7日から全国で公開。
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