故・高峰秀子さんの米寿に、香川京子や八千草薫ら400人が献花
2012年3月27日 18:08

[映画.com ニュース] 2010年12月28日に逝去した女優・高峰秀子さんの米寿となる3月27日、東京・成城の東宝スタジオで「高峰秀子さんを偲ぶ会」が催され、女優の香川京子、八千草薫、俳優の宝田明らおよそ400名の来賓が献花に参列した。
北海道・函館出身の高峰さんは、「二十四の瞳」(54)「浮雲」(55)「女が階段を上る時」(60)「名もなく貧しく美しく」(61)など、50年にわたり300本以上もの映画に出演した日本映画界を代表するスター女優。「衝動殺人 息子よ」(79)を最後に女優を引退した後は、エッセイストとして数々の著作を残した。
夫の松山善三監督は、「今日は私の嫁さんのために来てくれてありがとうございます」と挨拶したが、感極まり言葉につまった。養女の明美さんが代わり、「高峰は5歳の頃から実に80年以上も働き、学校にもほとんど通えなかったから博覧強記の人だった。そして、『女優業も執筆業も自分から進んでしたことはない。自分から望んだことはただ1つ、松山との結婚です』と話していた。どうして高峰が松山を愛したか、一緒に暮らしていてその気持ちがよく分かる。松山が高峰を幸せにしてくれた。2人を心から尊敬しています」と涙ながらに語った。
また、生前の故人の遺志を継ぎ、映画界に貢献した裏方スタッフへの表彰を行う一般財団法人「一本のクギを讃える会」の設立を報告。第1回受賞者にメイクの小林重雄さん、第2回にスクリプターの野上照代さんが選ばれ、贈賞が行われた。高峰さんと親交の深かった野上は、「300本の映画に出演するということは、たった1人で300人の人生を味わった、表現したということで本当に素晴らしいこと。生き残った私たちは、映画を見ればまた“デコちゃん”に会える。本当にありがとうございました」と故人に語りかけた。「ひき逃げ」(66)で高峰さんと共演した女優の司葉子も、「『銀座カンカン娘』(49)を見て以来の大ファンだったので、夢のまた夢が現実になった。どんな環境にあっても、偽りのない純粋な心をもった強い人だった」と思いを馳せた。
「一本のクギを讃える会」は、今後も映画業界で活躍した裏方スタッフの方々を毎年表彰していく。
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