クリス松村、「フォーリーブス」北公次さん死去に「本当に残念」
2012年2月23日 15:45
[映画.com ニュース] アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされている「Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」の公開を記念し2月23日、都内でエアロビクスインストラクターのクリス松村と振付師のKABA.ちゃんがトークショーを行った。
独自の感性でダンスと演劇を融合させ、舞踊界に新たな世界を確立し2009年に死去した天才舞踊家ピナ・バウシュの4つの舞台と、芸術監督を務めていた舞踏団のダンサーが繰り広げるパフォーマンスを捉えた本作。ドイツの名匠で、生前親交のあったビム・ベンダース監督が3D技術を駆使して製作した。
ピナ・バウシュを意識したという奇抜な髪型で登場したKABA.ちゃんは、「芸術と3Dのカメラワークがマッチしていて自分も舞台に立っているように感じました」と感想を語る。クリスは「見せかけだけじゃない魂を感じた。人生をどう表現するかという深いところにつながってくる」と語り、「鍛え上げられた肉体の男性が飛び出してくるシーンは『ワオッ!!』となりました」と興奮気味にまくしたてた。
バラエティ番組で共演する機会の多いふたりだが、映画のトークショーにそろって出演するのは初めて。クリスが「この頭を見れば分かるけど、KABA.ちゃんみたいに道を見失っている人にピッタリの映画」と言えば、KABA.ちゃんはクリスを指しながら「この人、私より後ろに立っているのに前に出ているように見えるでしょ? 本当に3Dですよ!」と返すなど、丁々発止の応酬で笑いを誘った。
ダンスと歌を融合したアイドルグループの先駆け的存在として、一世を風靡した「フォーリーブス」の北公次さんが22日に死去したことが伝えられたが、クリスは「本当に残念ですね。ダンスと歌を一緒に楽しませてくれた方でした。あの歌声はいつまでも忘れません」と故人を偲んだ。また、ともにテレビで共演経験のある「オセロ」の中島知子については、「才能ある方だから早く戻って来てほしい」(KABA.ちゃん)、「おきれいでセンスもあるので戻ってほしい」(クリス)と心配そうな表情を見せた。
「Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」は2月25日から公開。