佐藤二朗 「マメシバ一郎 3D」で アラフォーニートの心の成長を演じる
2012年2月3日 18:00

[映画.com ニュース] ドラマや映画の出演、深夜ドラマの脚本を担当するなど、多方面から引っぱりだこの俳優・佐藤二朗の主演映画「マメシバ一郎」が、2月4日に公開される。シリーズ前作「幼獣マメシバ」に続き、引きこもりの中年ニートを演じた佐藤に、今作の魅力を聞いた。
主人公・芝二郎(佐藤)は、人付き合いが苦手な無職の37歳。飼い犬のマメシバ・一郎にだけ、唯一心を許している。ある日ペットショップ店員・園子マユ(臼田あさ美)に、動物虐待者だと誤解されてしまう。一郎と離ればなれになった二郎は、日を追うごとにその存在の大きさを自覚していく。二郎が心の成長を遂げていく様子を描く、胸を熱くする物語だ。
「人と動物との距離感がちゃんと描かれているんです」と、佐藤はテーマに触れる。本作は他の動物ものとは若干異なり、主人公が飼い犬に対してとてもドライ。突き放すような発言もたびたび登場する。しかし「冷たく聞こえるようなセリフでも、それは決してないがしろにするという意味ではなく、自分以外の命に責任を持つという、人間の立場をわきまえた姿勢の表れ。二郎はその真の意味を徐々に理解しながら、成長していくんです」と意図を語る。

独特の話し方も、二郎の特徴だ。語尾にやたら“うん”と付けたり、あごに手を添える動きが、強いインパクトを放っている。「1作目の脚本をもらった時、セリフ自体が十分おもしろいから、あえて色をつけずに演じようかと思っていたんです。でもクランクインの時に、『せっかくなら何かやりたいな』と思い直して。現実離れしすぎたキャラは見る人が引いてしまうから、“こういう人いるかも”という、微妙な線を守りながら生まれたのが、このキャラクターだったんです」と振り返った。しかし発言はチャーミングで、何度も見る者の笑いを誘う。単に変わっているだけではない、愛されるキャラクターを見事に仕上げる、佐藤ならではの個性が存分に生かされている。
物語の軸は“二郎の心の成長”だが、「最初と最後で180度変身する展開はあまり信用できないなと思ったんです。ちょっとだけ殻を破るような小さな成長を見せる方が、見る人が信用できるし、全体の雰囲気に合うと思いました」と、ストーリーについて亀井享監督や脚本の永森裕二と話し合い、作り上げたことも明かした。また、「ニートの希望になろうとか大それたことは一切思っていません。でも、誰でも壁にぶつかることはありますよね。立ち向かうための、上を見上げる首の筋肉の助けに、1ミリくらいはなれればいいかな、とは思っています」と控えめな笑顔をのぞかせた。
「マメシバ一郎 3D」は、2月4日からシネマート新宿ほか全国公開。
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