渡辺謙&江口洋介、仕事は粘るが私生活はあきらめっぱなし!?
2012年1月19日 19:26
[映画.com ニュース] 俳優の渡辺謙が1月19日、都内で行われた主演映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の完成披露試写会に出席。会場となった江東区のユナイテッドシネマ豊洲では、前代未聞の全12スクリーンをジャック。約2500人のファンを招待した渡辺は、江口洋介、夏川結衣、小澤征悦、中村ゆり、藤竜也、瀧本智行監督、音楽を手がけた辻井伸行、JAXAの川口淳一郎教授とともに舞台挨拶に立った。
プロジェクトマネージャーも兼ねる渡辺は1月14、15日、瀧本監督とともに東日本大震災で大打撃を受けた東北地方(岩手、宮城)を訪問し、計9回の試写会を敢行。その道程は、総移動距離約370キロ、総移動時間9時間15分におよんだ。また、被災した人々を激励するべく、翌16日には仙台でプロモーション活動を行うなど、精力的に動き回っている。
渡辺にエスコートされて登場した辻井は、全編にわたる映画音楽を初めて手がけたことについて「監督さんから『男と男の葛藤、(小惑星探査機はやぶさが直面した)困難、そして達成をイメージして表現してほしい』とおっしゃられました。ふたりでいろいろとやりました。非常に熱意のある方ですね」と述懐。渡辺が「本当にしつこかったんだと思います」とツッコミを入れると、「渡辺謙さんは最初、大物ですし何を話したらいいのかわからなかったのですが、非常に謙虚で腰の低い方。自分もこうならなきゃと思った」と返され、場内の爆笑を誘った。
今作のテーマは、「日本の男はあきらめない」。渡辺は、「日常はあきらめっぱなしで従順な毎日。仕事ではいろんな局面で、あのときはあきらめずに良かったなと思うことがある」と明かした。江口も、同調するように「私生活では、ベクトルに従ってあきらめることが多いかもしれませんね。仕事だと、好きだからこそあきらめない。達成感を味わうとクセになりますから」とニヤリ。そんなふたりに対し、「へえ、そうだったんですねえ」(夏川)、「はい、ついて行きます!」(中村)と女優陣は興味津々の様子だった。
またこの日は、世界に4台しかないスーパープラネタリウム投影機「MEGASTAR2」が導入され、同館が誇る日本最大のスクリーン(幅22.6メートル×高さ9.3メートル)を使い、豪ウーメラ砂漠で眺める1000万個の星をちりばめた夜空を再現し、客席を沸かせた。
「はやぶさ 遥かなる帰還」は、2月11日から全国で公開。