加瀬亮、ハリウッド若手俳優との共演で“老い”を実感?
2011年12月23日 15:00

[映画.com ニュース] ガス・バン・サント監督の新作「永遠の僕たち」が12月23日に封切られ、本作で2度目のハリウッド進出を果たした俳優の加瀬亮が、東京・渋谷のシネマライズで初日舞台挨拶を行った。共演は故デニス・ホッパーさんの息子であるヘンリー・ホッパーと、「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ。撮影中は3人でよく遊んだというが「ふたりとも若くて、元気さに圧倒された。ひと回り以上も年齢が違うので、僕は疲れちゃって(笑)」と振り返った。
両親との死別を機に、死にとりつかれた少年イーノック(ホッパー)と不治の病に冒された少女アナベル(ワシコウスカ)の恋愛模様を通して、残された時間のなかで“命の輝き”を模索する姿を詩的に描く。加瀬はイーノックだけが姿を見ることができる、死の世界から来た特攻隊員ヒロシを演じる。撮影は2009年11月から約1カ月半、バン・サント監督が暮らす米オレゴン州のポートランドで行われた。
かつて出演した「硫黄島からの手紙」(2006)では、「日本兵の小道具なのに中国製だったり、大変なこともあった」といい、今回は撮影を前に「特攻隊員という役柄なので、向こうに行って誤解があるといけないと思い、衣装のことなど色々と確認事項を伝えた」。撮影現場は「少人数でカジュアルな雰囲気。リラックスできた」そうで、「ハリウッド進出って宣伝してもらっているが、そういう空気ではなかったですね」と照れくさそうに語った。
数年来の交流があるサント監督について「人の話をよく聞いてくださるし、優しいなと思う部分もあるんですが……。いまだにどういう人なのか、わからないですね」。それでも撮影から2年を経ての日本公開に「この時期になってしまった原因はわかりませんが、ようやく公開されて、ホッとしています」と安どの表情を浮かべていた。
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