宮崎あおい、3年ぶりNHK出演「貴重な経験」
2011年11月11日 15:31
[映画.com ニュース] 女優の宮崎あおいが11月11日、NHK土曜ドラマスペシャル「蝶々さん~最後の武士の娘~」の完成会見に出席した。同局のドラマに出演するのは、2008年の大河ドラマ「篤姫」以来、3年ぶりで「本読みでキャストの皆さんが勢ぞろいし、いろんな責任を背負っているんだと心を新たに緊張した」。宮崎演じるヒロイン・蝶々さんは、明治初頭にアメリカへの夢を抱き、米国軍人と結婚する舞妓という役どころで「お稽古ごとはどれも大変でしたが、やはり苦労したのは英語。3年ぶりの出演で、貴重な経験をさせていただいた」と語った。
プッチーニのオペラ「蝶々夫人」を原案に、元佐賀藩の士族の娘として生まれた蝶々(宮崎)が米海軍少尉への真実の愛を貫く姿が描かれる。会見には宮崎をはじめ、原作と脚本を手がける市川森一、共演する伊藤淳史、西田敏行、イーサン・ランドリーが出席。海運会社社長を演じる西田は「テレビ俳優としてのキャリアは、ほとんどが市川さんの脚本。毎回『いいな』と思える作品ばかりで、ふるさとに戻ってきた感覚です」と感激していた。
その西田は「キャパシティが大きな女優さん。もし日本版『ブラック・スワン』が作られるなら、主演はあおいちゃんで決まり。撮影中はクラスの好きな子に会う気持ちで、もし同じ学校だったら、下駄箱に手紙を入れていたかも」と宮崎をべた褒め。伊藤は遠くから蝶々さんを思い続ける青年・伊作を演じ「あおいちゃんが現場に入ると、キラキラした空気になる。とにかくかわいい。伊作はお蝶を思いますが、淳史はあおいを思います!」と宣言。西田も負けじと「おっ、ライバルじゃん」と対抗心を燃やした。
また、西田と伊藤はドラマ「西遊記」で猪八戒を演じており「猪八戒をやった俳優は、将来伸びるぞ」(西田)。ランドリーは「あおいさんはスターだと聞いていたが、実際会ってみるととても謙虚で驚いた。僕は蝶々さんを愛する役なので、あおいさんが相手で、とてもやりやすかった。苦労した点? 英語ですね」と笑いを交え、撮影を振り返った。
NHK土曜ドラマスペシャル「蝶々さん~最後の武士の娘~」は11月19日に前編「誇りの代償」、11月26日に後編「遠いアメリカ」が放送される。