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岡田将生、客席にいる家族に「ありがとう」

2011年10月24日 19:36

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家族に感謝の言葉を述べた岡田将生
家族に感謝の言葉を述べた岡田将生

[映画.com ニュース] 俳優の岡田将生が10月24日、第24回東京国際映画祭が開催されている東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで、特別招待作品「アントキノイノチ」の舞台挨拶に立った。震災の復興支援を目的に映画祭が実施している「TIFF ARIGATOプロジェクト」チャリティーオークションに、共演した榮倉奈々とともに直筆サインしたキャップを出品中。今、感謝を伝えたいのは自分の家族だといい「実は今日、ここに来ているんですよ。だから恥ずかしいんですけど……。いつも僕を支えてくれてありがとう」と照れくさそうに頭を下げた。

ある事件を機に、心を閉ざしながら生きるふたりの男女(岡田、榮倉)が、遺品整理業という仕事を通して、現場に残された遺品と、そこに込められた思いに触れ“イノチ”の重みを見つめなおす。原作はさだまさしの同名小説。第35回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で、イノベーションアワードを受賞している。

メガホンをとった瀬々敬久監督は、受賞トロフィーを手に「撮影中に震災があり、映画を作っていていいのか気持ちが揺らいだことも。無縁社会など日本の問題を描いた作品だったが、海外で評価されるなかで、映画の力というものを思い直す機会になった」としみじみ語った。

榮倉は「この作品を通して、人は常につながりあっていると実感した。人間、生きていればそれでいいんだ。そんな風に思えるようになったし、命や生きることがテーマなので、性別や年齢を問わず、何かを感じ取ってもらえるはず」。遺品整理業の先輩社員を演じるお笑いトリオ「ネプチューン」の原田泰造は、持ちネタの自己紹介ソングで会場を沸かせたが、壇上の英語通訳が歌の内容をそのまま英訳し、バツの悪そうな表情だった。

アントキノイノチ」は、11月19日から全国で公開。

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