アカデミー賞も認める気鋭による、カナダと中東が舞台のミステリー予告編公開
2011年8月23日 13:00
[映画.com ニュース] レバノン出身のカナダ人劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲を、ケベックの気鋭ドゥニ・ビルヌーブ監督が映画化した「灼熱の魂」の予告編が、このほど公開された。本作は、地元カナダのトロント国際映画祭で最優秀カナダ映画賞を受賞。第83回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた。
カナダで暮らす、どこか影を持った中東系カナダ人女性ナワル・マルワンは、世間に背を向けて生き、実の子である双子のジャンヌとシモンにも心を開くことはなかった。そしてナワルは、遺言とジャンヌたちがそれまで存在を知らなかった父と兄宛に手紙を残し、この世を去った。遺言に導かれ、ふたりは母の祖国を訪れるが……。ヒロインを演じるのは、「愛より強い旅」「パラダイス・ナウ」で好演したルブナ・アザバル、挿入歌をレディオヘッドが担当した。
予告編では、ジャンヌが生前のナワルを気遣う場面から始まり、母の死後、まだ見ぬ家族を探すためにシモンとともに母の祖国を訪れる。そこで母の名を出すと現地の住民から歓迎されることはなく、そして、若き日の母が経験した激しい内戦の映像が映し出される。謎めいた母の過去を追う、スリリングで複雑な展開が見ものだ。
「灼熱の魂」は12月、TOHOシネマズシャンテほかで公開。
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