ロバート・ゼメキス製作会社、ユニバーサルで再起を目指す
2011年8月4日 14:19
[映画.com ニュース] ロバート・ゼメキスの製作会社イメージムーバーズが、米ユニバーサルの庇護(ひご)のもと再起を画策していると、ハリウッド・レポーター紙が報じた。
イメージムーバーズは1997年に設立され、「ポーラー・エクスプレス」(2004)以降は、パフォーマンス・キャプチャーを専門に手がけるデジタル映画スタジオになった。「モンスター・ハウス」(06)、「ベオウルフ 呪われし勇者」(07)、「Disney's クリスマス・キャロル」(09)など、ゼメキスが監督やプロデューサーを手がける作品を製作しており、ピーク時には450人のスタッフを抱えるほどの活況を呈していた。
ウォルト・ディズニーが07年に同社を買収したものの、製作費1億5000万ドルをかけた超大作「少年マイロの火星冒険記 3D」の全米興行収入が、わずか2139万ドルに終わったのをきっかけに、同社を閉鎖。68年のザ・ビートルズ作品を、パフォーマンス・キャプチャー技術を駆使してリメイクするという、ゼメキス監督の意欲作「イエロー・サブマリン」の企画も立ち消えとなった。
同紙によれば、ゼメキス監督は現在、ユニバーサルとイメージムーバーズ作品のファーストルック契約(製作会社の企画をスタジオ側が優先的に交渉できる権利)の交渉を行っているという。過去に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや「永遠に美しく…」といった監督作や、プロデューサーを務めた「さまよう魂たち」(ピーター・ジャクソン監督)で同社と仕事をした経験があり、旧知のスタジオのもとで再起を狙っているようだ。