松本幸四郎&松たか子、親子でナレーション初共演
2011年5月28日 16:27
[映画.com ニュース] 松本幸四郎、松たか子親子がBBC製作のネイチャードキュメンタリー「ライフ いのちをつなぐ物語」の日本版ナレーションを務めることになった。ふたりがナレーションで共演するのは今回が初めて。5月28日、都内のスタジオで公開収録を行い、「仕事となればライバル。『父の方が良かった』と思ってもらえるよう頑張りたい」(松本)、「めったにない機会。緊張しますが、私たち親子にしかできない掛け合いでメッセージを伝えられれば」(松)と意気込みを語った
今年設立50周年を迎えるWWFの初の特別協力作品として、「アース」「オーシャンズ」のBBCが撮影日数3000日、製作費35億円を投じて製作。最新のカメラシステムを用いて動物と同じ目線で撮影し、多種多様な生物がそれぞれの命をつなぐ姿を克明に捉える。WWFが監修のほかプロモーションなど全面的な協力を行った。
松本は「命をつなぐという意味では、歌舞伎の世界も同じ。亡き父に襲名とは、襲“命”だと言われたことを思い出す」としみじみ。今回の親子共演を後押ししたのは、「一緒にやりましょうよ」という松の言葉だったといい、「父の気持ちを知ってか知らずか、娘がそう言ってくれたので決心した」と照れくさそうな表情を浮かべた。また、劇中に登場する父親ゴリラの姿に「人間も動物も父親というのは、後姿がさみしく哀愁を感じる」と笑いを誘った。
一方の松は、もともとBBCのドキュメンタリーの大ファンで今回の起用に大喜び。「動物たちが自分の力を最大限に使って、瞬間を潔く生きる姿はたくましく美しい。私も身の丈に合った範囲で、シンプルに生きていければ」とすっかり動物たちに感化されていた。父・幸四郎を動物に例えると「きっと本人はライオンでいたいんでしょうけど……」。これに対し、松本は「昔は小動物だったが、人妻になりましたから、今は足早に狩りをするチーター、いやピューマかな」と娘を形容。「作品を通して、人間に秘められた人ひとりが生きるに足るエネルギーを信じてほしい」とアピールした。
「ライフ いのちをつなぐ物語」は9月1日から全国で公開。世界最速の公開となる。
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