「ブッダ」仏アヌシーアニメ映画祭に出品
2011年4月16日 06:09
[映画.com ニュース] 手塚治虫原作の人気漫画を映画化した「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」が、アヌシー国際アニメーション映画祭のパノラマ部門に出品されることが決定した。同映画祭は世界4大国際アニメ映画祭(アヌシー、ザグレブ、オタワ、広島)のひとつで、6月7~11日の期間、仏アヌシーで開催される。
手塚治虫が10年間の歳月を費やした原作を、吉永小百合、堺雅人らが声優を務め映画化。身分の違いに悩むシャカ国の王子シッダールタの姿を、盗ぞくの少女ミゲーラたちとの交流を通して描く。
プログラミング担当部長のローラン・ミリヨンは、同映画祭の選考理由は明かせないとしながらも、「個人的にアニメーションの質、背景、描き方はもちろん、ストーリーも素晴らしく、最初から最後まで私を飽きさせない、どこをとっても優れた映画だと思う」とコメントを寄せている。
過去に日本のアニメ作品では、加藤久仁生監督の「つみきのいえ」(09)と山村浩二監督の「頭山」(02)がグランプリのアヌシー・クリスタル賞を受賞している。近年では、宮崎駿監督の「紅の豚」(92)と高畑勲監督の「平成狸合戦ぽんぽこ」(94)が長編作品グランプリ賞を、細田守監督の「時をかける少女」(06)が長編作品特別賞を受賞した。
「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」は、5月28日から全国公開。