海外で絶賛のドキュメンタリー日本公開 ピュ~ぴる「感無量」
2011年3月26日 16:27

[映画.com ニュース] 国際的に活躍する現代美術アーティスト・ピュ~ぴるが、自身のアイデンティティを見つめ、芸術家として模索していく姿を追ったドキュメンタリー「ピュ~ぴる」(松永大司監督)の初日舞台挨拶が3月26日、都内の劇場で行われた。ピュ~ぴるは「もともと劇場で見てもらえると考えていなかったので、自分が生まれた国で、友だちや愛すべき皆さんに見てもらえて感無量」と感激した様子だった。
映画は、ピュ~ぴると長年の友人である松永監督が、性同一障害、失恋、去勢手術を経て横浜トリエンナーレでのパフォーマンスに至るまでの8年間を追ったドキュメンタリー。本作は完成後13カ国の海外映画祭に招待され、今年1月のロッテルダム国際映画祭では、700本以上の上映作品から観客投票でベスト10入りという快挙を成し遂げた。
ピュ~ぴるは、「この作品で私のセクシャリティがメディアなどで注目されていると思うんですが、私個人の問題だけではなく、その先に家族の物語、愛や勇気を持つことだったり、みなさんも持っていることにもつながっていると思います。勇気を持って生きること、自分を愛すること、愛する人を愛し抜くことを感じていただけたら」と作品をアピールした。

松永監督は、「もともとピュ~ぴるとふたりで撮り始めたもの。こういう形で皆さんに発表できてうれしい。今、なかなか映画館に足を運んだり、エンタテインメントを楽しむことが遠くなっていると思いますが、この作品を見てもらって、明日もまた頑張ろうと思ってもらえれば幸いです」と思い入れを込めて語った。
劇場では、好きな金額を募金箱に投入するシステムでピュ~ぴる作成のオリジナルポストカードを販売、売り上げは東日本大震災の義援金として全額寄付される。劇場ではピュ~ぴるの新作が展示される予定だが、そのほか震災への思いを込めた作品をつくり、売り上げを寄付する構想も明かした。
「ピュ~ぴる」は、渋谷・ユーロスペースほかで公開中。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ