「唐山大地震」公開延期、「ヒア アフター」は上映中止に
2011年3月14日 20:28

[映画.com ニュース] 配給大手の松竹は3月14日、東日本大地震を受け、配給作品「唐山大地震 想い続けた32年」(フォン・シャオガン監督)の公開を延期することを発表。また、ワーナーエンターテイメントジャパンも、「ヒア アフター」(クリント・イーストウッド監督)に大津波の被災シーンがあるとして、15日から上映中止とすることを決定した。
3月26日に公開予定だった「唐山大地震」は、1976年に中国河北省で起こった死者24万人、重傷者16万人の被害を出した20世紀最大の震災・唐山大地震を題材に、悲劇的な天災によって運命づけられたある家族の32年間を描いた物語。本国・中国では、“催涙弾映画”として国内映画の歴代最高記録を樹立した。
松竹は、「ある家族の32年にわたるきずなと心の復興を描いたドラマであり、地震災害や被災状況を娯楽目的に製作したパニック映画ではありません。しかし、映画の中で描かれる唐山大地震と四川大地震を再現したシーンや、被災者の救出シーンなど一部の描写がこの時節柄、上映するには相応しくない」と判断したという。
東北・関東地方を11日に襲った未曾有(みぞう)の大災害は、エンタテインメント業界がかつて経験したことのない現実を目の当たりにしている。ワーナーは、19日公開の「ザ・ライト エクソシストの真実」の公開延期も発表。本編の内容が現在、日本が置かれている状況にふさわしくないと判断した」とコメントを寄せた。また松竹は、15日に東京・新宿バルト9で行う予定だった「スカイライン 征服」の完成披露試写会も中止に踏み切った。
さらに、ジョニー・デップ主演の人気シリーズ最新作「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命(いのち)の泉」に出演する、宣教師フィリップ役のサム・クラフリン、人魚シリーナ役のアストリッド・ベルジェ=フリスベが出席予定の、1日限定スペシャルイベントの開催も中止された。なお、2人の来日については未定。
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