唐山大地震

劇場公開日:

唐山大地震

解説

20世紀最大の震災といわれる1976年の唐山大地震を題材に、「女帝 エンペラー」のフォン・シャオガン監督が描いたヒューマンドラマ。1976年7月28日、中国河北省の唐山市でマグニチュード7.8の直下型地震が発生。崩壊した家の下敷きになった子ども2人のうち1人しか救えないという絶望的な状況に陥った母親は、苦悶の末に息子を選ぶ。そしてその声は、ガレキの下の娘の耳にも届いていた。奇跡的に命を取り留めた娘は、養父母のもとで成長するが……。日本では当初2011年3月26日に公開される予定でプロモーションも進められていたが、直前の3月11日に東日本大震災が発生。劇中に大地震の再現シーンなどが含まれることから、配給の松竹は公開を延期。4年後となる15年にあらためて公開を決めた。

2010年製作/135分/G/中国
原題:唐山大地震 Aftershock
配給:松竹メディア事業部
劇場公開日:2015年3月14日

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(C)松竹

映画レビュー

5.0【”自然災害は予知できないが、遺された人々は新たな人生を刻む。”直下型大地震により、引き裂かれた家族の再生していく過程を32年に亘り描いた作品。現代日本で生きる私達には必見の作品である。】

2022年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

幸せ

ー 私の手元には今作のフライヤーがある。
  そのフライヤーには、2011年3月26日公開とある。
  だが、忌まわしき2011.3.11の東北大震災により、上映は当然乍ら見送られ、日本での公開は2015年になった。
  だが、私は東北に縁があるので見る気になれず、本日初めて鑑賞した。-

■976年7月28日、中国河北省唐山市で大地震が発生。
 一瞬にして街は壊滅し、幼い姉弟が瓦礫の下敷きになってしまう。
 助けられるのはひとりだけ。母親であるユェフニーはやむなく息子ダンの救助を選択する。
 その後、奇跡的に一命を取り留めた娘、ドンは、紅軍だった養父母の下で育てられることになる…。

◆感想<Caution!  内容に触れています。>

・まずは、私が年代的に知らなかった唐山大地震の、被害の規模を想定させる激甚シーンの凄さに驚く。
ー 元々、中国奥部の建物は鉄骨を入るという概念が無かった。北京オリンピックの準備時期に仕事で中国の上海を訪れたが、鉄骨の細さには懸念の念を抱いた。
  弊社の社員が居住するマンションはIS値を調べた上で、選定しているが・・。-

・更に言えば、煉瓦で作った建物が崩壊するシーンの映し方。そして、生き埋めになった、息子ダーと、娘ドンのどちらを助け出すかを選択する、母、ユェンニーの悲痛な決断。

■本作の意義
 ・今作のメインテーマである唐山大地震が起きたのは、文化大革命の末期である。
 私が学生時代に、周囲から”止めとけ!”と言われながらも中国をフリーで訪れた頃である。
 彼の国は混乱していた。
 車中、人民と拙い中国語で話をすると、多くの人から”マオ・ツートン、プーヤオ”と言われた事を思い出す・・。
 だが、今作では、当時の中国としては隠しておきたいことを、毛沢東の葬儀のシーンを巧みに描くことで、検閲を免れている。
 何より、今作の価値を高めているのは、大震災後、引き裂かれた家族(特に亡くなっていたと思われていたドンが、子供なき中国の赤軍の夫婦に大切に育てられた事が、描かれている事であろう。)
 が、震災後30年を越えて再会する姿である。涙が出る。
 人の善性が、今作では確かな形で描かれているのである。

<天災は、何時起こるか分からない。
 私は、今作を一つのきっかけとして、それを体験した。
 天災に抗う事は出来ない。
 だが、今作を鑑賞すると、時間はかかるが、人はその哀しみを乗り越える事が出るはずだ、と思わせてくれた作品である。
 (今作は、大地震後34年後に中国で公開でされ、フライヤーによると、2000万人を動員したそうである。)
 現代、日本で生きる私たちにとっては必見の作品であると思います。>

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NOBU

3.03.3 ヒューマンドラマ

2022年8月14日
PCから投稿

中国のヒューマンドラマ。あまり中国の映画は見たことがないが(そもそもあまり輸入されてないような気も)、全体的によくまとまっていたと思う。

ディザスターアクションマシマシかな?と思ったけど、そこはちょっぴりであとは時系列をテンポよく省いたヒューマンドラマ。個人的に良かったのは、イメージから遠い中国の生活や文化、家族関係の「当たり前」というものの片鱗に触れられたところ。ネットニュースではイデオロギーや偏見に埋め尽くされる文化というものを少しでもイメージするきっかけになったように思う。

あと自分の家族に関しても振り返りながら見れたのが良かった。やや省きすぎなところはあるし、自国内向けな誇張も散見されたが概ね良かった。感情の爆発系の演技。お母さん役の方GoodJob!3

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asa89

5.0徐帆は娘の張静初が地震で亡くなったと思っていた。 実際には彼女は養父母に育てられて暮らしたが、 唐山で家族を探そうとは思わなかった。 それには理由があった。

2022年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

興奮

動画配信で映画「唐山大地震」を見た。

劇場公開日 2015年3月14日

2010年製作/135分/G/中国
原題:唐山大地震 Aftershock
配給:松竹メディア事業部

徐帆
張静初
李晨
陳道明
陳瑾
王子文

馮小剛監督は少林足球などに役者としても出演している。
主演の徐帆は馮小剛監督の妻である。
張静初は小章子怡(リトル チャン・ツィイー)とも呼ばれている。
李晨は范冰冰の元夫である。

1976年に北京市や天津市も属する河北省で唐山大地震があった。公称では死者は24万人とされているが、実際はその3倍以上とも言われている。、

この物語はその地震そのものではなく、
ある4人家族のその後の32年間を描いている。

地震のシーンはすごい。どうやって撮ってるのかは判らないが、ハリウッド映画にも劣らないと思う。

徐帆は娘の張静初が地震で亡くなったと思っていた。
実際には彼女は養父母に育てられて暮らしたが、
唐山で家族を探そうとは思わなかった。
それには理由があった。

2008年の四川大地震のボランティアとして現地に入った張静初は偶然に弟の李晨と再会した。

弟と共に32年ぶりに唐山市の母親を訪ねた張静初は、
母親の胸中を初めて知ることとなる。

終盤は見ていて胸が熱くなるシーンがいくつもあった。
久しぶりにたくさん泣けた作品に出合った。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

4.0何気なく見たら感動

2020年6月8日
iPhoneアプリから投稿

中国も日本より映画作りは上手いかも。

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ken
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