下ネタ封印、バイオレンスをより過激にした「グリーン・ホーネット」
2011年1月25日 11:30

[映画.com ニュース] 鬼才ミシェル・ゴンドリー監督が、1960年代の人気テレビドラマを映画化した3Dアクション「グリーン・ホーネット」が公開中だ。人気コメディ俳優のセス・ローゲン(「無ケーカクの命中男 ノックトアップ」「スモーキング・ハイ」)と、台湾のトップスター、ジェイ・チョウ(「カンフー・ダンク!」)が主演。新聞社の跡継ぎである放とう息子ブリット(ローゲン)が、相棒カトー(チョウ)とともに、緑のスーツとマスクをかぶった“グリーン・ホーネット”として夜な夜な悪に立ち向かう姿を描く。
きわどいユーモアを売りにするローゲンが、異色スーパーヒーローに扮し、ワーキングパートナーのエバン・ゴールドバーグとともに脚本、製作総指揮も務めた。「これまでのコメディ映画に比べて予算も規模も大きな作品だけど、僕たちらしさを失わないよう常に意識した。レーティングの問題があるから、今までのように下品なジョークは入れられなかった反面、バイオレンスにおいてはかなり過激なことにも挑戦できたよ」
ユニークな発想、エキセントリックなキャラクターで知られるゴンドリー監督については、ローゲンもチョウも面食らうことの連続だったようだ。ローゲンは「不思議すぎて理解できない、奇想天外なアイデアに満ちあふれている。何を考えているのかさっぱり分からないことがよくあった」そうだが、出来上がった映像を見て、その素晴らしい創造性に感服したという。チョウも、「商業的な要素と芸術的な要素を見事なバランスで融合させる手腕がある。ひとクセあるけれど何をつくってもおいしい、隠れ家レストランのシェフのようなクリエイター」と絶賛する。
ドラマ版はブルース・リーの出世作として有名。同じカトー役に抜てきされたチョウは、初のハリウッド映画出演を振り返り「世界中の観客に自分の演技を見てもらえることに興奮した。ブルース・リーが演じた役柄であることも大きな魅力だったけど、僕は彼をコピーするつもりはなく、あくまでも新しいカトーを演じるということに専念した」と語る。
ローゲンとゴールドバーグが企画にかかわって以来、チャウ・シンチーやニコラス・ケイジの参加&降板が相次ぐなど、一時は製作中止の危機もあった。ローゲンは「『スーパーバッド/童貞ウォーズ』や『スモーキング・ハイ』のときも誰も協力してくれなくて、もうダメだと思うことが何度もあった。だから、スムーズに進まない状態には慣れているんだ」と笑い、「人と違うことをやるときは反発されるものだし、前例のないものになかなか資金は集まらない。でも、ミシェルとジェイ、キャメロン・ディアス、クリストフ・ワルツという最高のチームによって、ベストバージョンが仕上がったと思っている」と満足顔。紆余曲折を経て完成した本作は、全米興行成績で初登場1位を記録した。日本でも22日から公開中。
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